Cinderella2
「まさか・・・シンデレラ・・・?」
私の目の前には私の大好きなディズニープリンセス・シンデレラがいる。
「ええ。そうよ・・・?」
シンデレラはにっこりと笑う。
やっぱり美人〜〜♪
私はうっとりとシンデレラを見る。
「ど・・・どうしたの?」
「へ?いやっ!なんもない・・・です」
私はシンデレラの声で我に戻る。
なんとなく敬語。
「そう。あなた・・・変わった格好してるけどどこから来たの?」
ギクッ。
この場合・・・どう言ったらいいの?
“未来から来た”?
“本から来た”?
もう〜〜!!どうしたらいいのぉ??
私は頭を抱える。
そんな私を見てシンデレラはクスクス笑う。
「うふふっ。あなたおもしろいわね。まぁ・・・旅人かしら?」
旅人・・。
そうか!旅人って言えばバレないじゃんっ!
「そ・・・そうなの」
私は戸惑いながら言う。
「やっぱり〜。お名前は?」
「私、光里です」
「光里さん。よろしくね」
シンデレラは右手を差し出す。
これって・・・握手?
「はいっ」
私も右手を差し出し、握手する。
あったかい・・・。
「ねぇ光里さん」
シンデレラは私の右手を離しながら私に問いかける。
「はい?」
「旅人なら・・・住むところとか・・・あるの?」
住むとこ・・・家かぁ。
そいや帰り方分かんないし・・・。
「ない・・・です」
「じゃぁ、私のお家にいらっしゃい」
「え!いいんですか?!」
「ええ。ついて来て」
私はシンデレラの後を歩く。
やったぁ♪
シンデレラの家に行けるんだぁ♪
本の世界に来てよかったぁ♪♪♪