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ネフィリム・ヒストリー  作者: 机上森
狭間の街
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見えざる皇帝

メイギは荒野を走っていた。茶褐色の大地はひび割れており酷く乾燥している。

荒れた大地以外はまだら上に草原が点在するだけであり、それも枯草である。

西には鉱山の連なりが見えた。その奥にはキョウカイシティがあるはずだ。

血の匂いがする。常人には嗅ぎわけられない死の匂いが鼻に掠めていった。

「一人か二人……ここでやられたか」

見上げた先には立ち上る狼煙があった。その奥で灰色にうごめくシルエットがある。巨大である。

白煙の向こうに巨人がいた。NFである。それは見たこともないシルエット。新型か?

狼煙の前でメイギは足を一歩踏み出し急停止。勢いはすぐに止まるものではないから、大地を滑りながら体を止める。地面を引きずった跡が黒焦げとなって足跡となった。

「ついたな、しかし隠れる気がないのは自信の表れか? 野盗の共!」

メイギは狼煙の先を見上げて、挑発的な声を上げる。そこには好意とも敵意ともつかない、じゃれ合うような感触があった。メイギの顔に緊張はない。精悍さをそのままに玩具を見つけた子供のような無邪気さが見える。心底楽しそうにニヤリと白い歯を見せるのだ。

敵のNFを睨む。

目の前のNFは、全体的に丸みを帯びた体格であったが、頭は鶏冠のような刃が取り付けてあって実に攻撃な顔つきをしていた。

また丸い体には無数の穴があけられ、そこから焦げたような匂いを放っている。

『この匂い光学兵器の類、NFには効かないだろうし、だとしたら別の目的、対人兵器か……』

NFの構造と状況的なデータを総合して敵の性能を看破する。鋭い目は伊達ではないのだ。

『しかし対人兵器ではNFピジョンは倒せん。別のNFがいるか、それとも別装甲があるか。どちらにしてもあれは新型のNF、野盗とか言っているが、性能テストをしているのが実体か……』

鶏冠のNFから視線を逸らさず、敵の実態を推察する。メイギは流浪のリッターではない。

ましてや召喚剣を下げただけの偽リッターではない。

「ヒャーハッハー! おい貴様リッターだな。なかなかの素早さ。我が騎士団に欲しいくらいだ!」

野盗のNFから低く威圧的な声が下りてくる。一応評価しているようだが、その態度には人を人と思わぬ傲慢さがあった。すべてが自分の支配下にあるとでも言うかのような声音であった。

「我が騎士団? 騎士団とは国家が持つもの! 貴様、巷を賑わす野盗ではないのか?」

メイギは敵の挑発を毛ほどにも感じず、探りを入れる。

「野盗と言うことにしてあるということだ。隠す意味もないことだがな」

敵はあくまで上からの物言いである。格下を相手にする、舐めた言い方。

だからこそ、つけ入る隙があるはず。油断している相手こそ真実脆いのだ。

「ならお前らの正体を教えてくれよ。冥土の土産に持参したいんだが」

「ヒャーハッハー。面白いなお前。だがそれは無理な話だ。それに俺は無神論者だ。死んで語る場所などないぞ。メイギ・ケニーヒ! 最新鋭NF、グラス・ヒールの性能を思い知れ!」

野盗はそう言うと同時にNFグラスの全身から光が放たれた。正確にはグラスの装甲に開いた無数の穴一つ一つから光の奔流が流れたのである。光、一本一本が矢となってメイギに襲いかかる。その鋭さは人の肉体ならば簡単に貫通させてしまうことだろう。

だがメイギに恐れはない。だが気になる事はある。

『メイギ・ケニーヒと言ったな。俺の名前を知っているか』

その事実が不安の種となって、メイギの思考の中に埋まっていく。

考えれば考えるほどに、その思案が栄養となって、種が育っていくようである。

その種が花を咲かせるのも近いと思えた。

だが今はそれ以上考えることは許されない。伸びた矢が首筋まで迫ってきたのだ。

「まあ、寝ていても避けられるけれどな」

吹き出しそうになるのを堪えながら、メイギは姿勢を低くとり前方に走った。

雨のように降り注ぐ矢をことごとく避ける。大地を滑るように走りぬく。

体を逸らし、跳躍し、首を捩じり、まるで踊るように迫る矢を回避する。

その動きは常人には見えないだろう、メイギは楽々と矢の嵐をすり抜けていくのだ。

「ヒャーハッハー! 流石リッター! その身体能力は本物か、だがNFがなければ俺には勝てん! 持久戦になればNFグラスの勝ちだ。メイギ、早く諦めて撃ち抜かれてしまえ」

野盗は興奮していた。酔っ払った様にまくし立ててくる。

「そう簡単にやれんよな、この命」

メイギはグラスの股下を潜りぬけた。

グラスは体中からレーザーを発射し続けるが、やはりメイギにはかすりもしない。

「ほうれ、後ろを取ったぞ! 簡単なことよな」

メイギは勝ち誇ったように笑う。零れる白い歯は、まるで獲物を見つけた狼の牙のようだ。

今にも食らいつきそうに濡れていたのだ。

「だがNFはNFでなければ倒せん。いつまでも曲芸擬きで避けられるものかよ!」

野盗がそう言いグラスは振り返る。常人からすればその動きは一瞬。

だがメイギからすれば酷く挙動が遅く見えた。

「体中にレーザーのような対人兵器を纏うからNFとしての速度が死ぬのだ」

敵の失策が可笑しかった。牙を包む唇がケタケタと震える。勝利を確信していた。

「俺がNFを持つことを計算に入れられなかったお前の計略の甘さを呪え!」

そう言い放つとメイギは召喚剣を引き抜いた。金の柄と、反り返った刀身が煌めく。

「全て救済し、世界を導け! 来い、“カイゼル・オブ・アーク”!」

召喚剣を高々に掲げ、そして高らかに叫ぶ。尊大に雄々しく、腕を上げる仕草は美しい。

空に稲妻が走った。そして落雷となる。メイギの叫びに呼応し、それは落ちてきたのだ。

圧倒的な力を内包したままにそれは大地に衝突。地面が破裂したかのような衝撃!

世界が反転したかのようだった。一瞬世界は色彩を忘れ、凄まじい振動で世界が白黒となる。

だがそれも刹那の時間。世界は彩りを取戻し、同時に大量の土砂が吹き上がる。

そこから異様な物が姿を現した。土砂が作る粉塵に隠れてシルエットしか見えないが、それは人の形をしていた。膝立ちの姿勢から、すっと立ち上がる。それは人の挙動そのもの。

だが巨大。全長八メートル。NFである。メイギがNFを召喚したのである。

召喚剣とは無敵のNFを眼前に呼び出す転送装置。

召喚可能距離にいる登録されたNFを瞬時に呼び出すことのできる、魔法の剣。

「馬鹿な! NFがいなのは確認していた! こいつ、どこから呼び出したというのだ!」

野盗が狼狽した声を上げた。心底驚いたという風に、喉を震わせている。

パイロットの動揺に合わせてNFグラスもまた、震えながら後ずさりをした。

パイロットたるリッターとNFは一心一体。わずかな心の揺れすらも反映されるのだ。

粉塵のカーテンが次第に薄れていく。

かなり高い位置で青い光が二つ灯った。

青い光はめらめらと揺れ、まるで炎のようだった。

炎から意思が発散されていた。抑えても抑えきれない闘争心が噴出していた。

それは眼であった。つまり炎は眼光。メイギのNFの双眸だったのだ。

粉塵が晴れる。そしてカーテンの向こうのNFの全貌が露わになる。

メイギのNF。カイゼル・オブ・アークが主人の命に応じて登場した。

「このNFを見たからには生きて帰ると思うなよ」

メイギは笑った。恐ろしく冷たい笑みだった。狼が牙を見せる様な、獲物捉える笑みだった。

召喚剣をコクピットに深々と指し、メイギはシートにゆったりと座っている。

召喚剣はNFを呼び出す転送装置にして、NFを始動する鍵なのである。

コクピットに突き立てることで初めてNFのエンジンは鼓動を始めるのだ。

「何だ、お前のNFは見たこともない。メイギ、お前何者だ? ただの流浪のリッターではないな」

野盗は少し怯えているようであったNFカイゼルを見て恐れを感じているようであった。

だが少しもおかしいことはない。カイゼルは人を畏怖させるような神々しい姿をしていたのだ。

そして外観は心底美しかった。

美しいNFは強いのである。美しいものは無駄がない、無駄がないということは強いのだ。

カイゼルのカラーは白で構成され、全体的にはスマートなシルエットであった。

白く騒然と佇む姿は天使と謳われても不思議ではない。

だが両肩、胸、そして前腕装甲であるアルムシルトは長く大きめに構成されてあり、そこから生まれる破壊力は想像すらできなかった。また先に上げた各部は青色で塗られている。

白と青の装甲。青空のように雄大な印象を抱くことが出来る。

またアルムシルトは金色で船のような装飾が施されていた。

背面は異様である。腰からはコウモリの翼のようなものが黒く長く伸びていた。ぬめりと黒光りする忌々しくもある羽だ。悪魔の羽のそれであった。だが不可思議にもその羽は姿を消していった。羽は伸縮自在なのか、次第にその面積を小さくしていき、すっかり背中に隠れてしまっている。

羽は消えたが、やはり背面は異様だ。鋭い盾を背負っているのだ。それも先端を真上に、盾を垂直に背負っているのだ。取り外しは可能なのであろうが、背負う理由は不明だ。

頭部、つまり兜の作りも凄まじく。まるで王冠様にであった。ギザギザの鋭い突起がいくつも飛び出して複雑に輝き。尊厳、偉大さを、外界に放っている。

腰には召喚剣と同様に薄く反り返った刀を下げていた。

天使の身体に、悪魔の羽、そして王冠を持つNF。

対面することすら恐れ多い、カイゼルは人を畏怖させるような、異様なNFであった。

カイゼルとグラスの背丈は同じはずであったが、カイゼルが明らかに見下していた。

グラスは屈していたのだ。目の前のNFカイゼルにひれ伏していたのだ。

「負けん、負けるものかよおおおおおおおおお!」

野盗は声を発し、グラスと突撃させた。声を出すことで自分を鼓舞したに違いなかった。

「だがそのNFでは無理だ。人を殺す目的のNFでは、NFを倒せんよ」

体当たりをするグラスとカイゼルが交差する瞬間、白い肢体が消えた。

だがすぐに出現する。

カイゼルはグラスの真後ろに姿を現すと、すぐさまアルムシルトで殴りつける。

別に特殊な能力を使ったわけではない。ただ単にカイゼルが速すぎるだけだ。

故に攻撃の動作が目で追えないだけなのだ。

背面から殴打されたグラスは両手、両足を広げた無様な姿で吹き飛ばされた。

装甲の拉げる鈍い音を立てながら、グラスの巨体が大地に沈んだ。

舞い上がる土煙が二機のNFの間に流れる。一瞬の静寂であった。

グラスは遠くまで吹き飛ばされている。

「カイゼルを見たからにはお前は消えてもらうが、そのNFグラスの情報は貰うぞ」

カイゼルは抜刀するとその切っ先をグラスに向ける。

土煙は晴れていく。静寂の終わりは近い。

グラスは立ち上がっていた。そして両手を組んでいた。体中に開いた穴がぼんやりと光っていた。

「全弾当たれば、いくらNFでも沈むだろうがよ!」

グラスの全身から光の矢が再度放たれた。一切の迷いなく、カイゼルに向かって伸びる。

「リッターにも当たらんレーザーが、NFに当たるものか! しかもこのカイゼル。そこいらのNFとは格が違うのだぞ。この王冠は伊達ではない!」

メイギは操縦桿を巧みに操作し、カイゼルを意のままに操る。

カイゼルの青い眼が笑うように揺れて、白い肢体は凄まじい速さで動いた。頭の王冠は風を切り、剣は空間を削るようであった。大地を踏み抜けば、そこに足跡というカイゼルの刻印が入る。

グラスのレーザーは追いつけない。明後日の方に流れるか、岩石に着弾するだけ。

カイゼルは駆け抜け、グラスの目の前へと肉薄する。

「何だとおおおおおおお!」

野盗の絶叫は絶望の合図。自分の余命を悟っても認められぬ悲しい悲鳴。

「リッターがNF戦でその生涯に幕を閉じるのだ。誇れよ!」

メイギが睨んだ時、カイゼルは振り上げた刀を斜めに切り下していた。

斬撃の速度は測定不能。音速など優に超えている。大気は割れ、白い膜となって四方に飛ぶ。

刀はグラスの装甲を容易く両断する。NFの骨ともいえるフレームすらも切り裂く。

燃えていた。刀身もグラスの装甲も摩擦熱で赤く燃えていた。

大気も焦げていた。これは比喩ではない。

圧倒的なNFのパワーがぶつかり合ったのだ。一瞬であってもその熱量は膨大だ。

やや間があって、グラスの体から血飛沫が上る。NFの全身にエネルギーと魔力を循環させるための血液が、裂けた間から噴出したのだ。夥しい血が噴水のように流れて、津波を作っていく。

グラスは全身の機能を立たれて、背中から倒れ込む。無様な姿であった。

巨人が倒れ込んだことで血と土砂が破裂したように舞い上がる。

グラスは動かない。完全に機能を停止しているようだった。

「対人ではなく、NF戦装備なら、勝ち目はあったかもな……。だがこれからは面倒でもある」

メイギはカイゼルのコクピットから、倒れたグラスを観察した。これからの仕事は忙しいはずだ。このグラスを本国に送って、調査研究しなければならない。キョウカイシティを襲ったことといい、ただの新型NFの実戦テストとは思えないのだ。何か政治的なきな臭さも感じるのだ。

「このNFは貰い受ける。野盗である貴様も生きていれば、介抱しよう」

カイゼルはグラスを抱えようと屈んだ、その時、

「こいつはやらんよ。俺の体もやらん。何もやらん。すべては闇と炎の中に消えるのみ」

蚊の鳴くような野盗の声が響いた。そしてグラスの肢体から炎が膨れ上がる。

「不味い! こいつ自爆するつもりか」

カイゼルは黒い翼を広げて羽ばたく。一気に跳躍する。

と同時にグラスの全身から炎が膨れ上がった。何度も爆発、膨れ上がる火炎はドーム状に広がって、そのすべてを消し去っていく。グラスの体も、そこに秘められた謎も、全てが燃えていく。

カイゼルは羽を広げて、後ろに飛んだ。悪魔のような羽はカイゼルに十分な浮力を与えていた。

地表すれすれに、滑空しながら火炎の外へと逃げのびることが出来た。

「やはりやはりやはり、唯の野盗ではない。自爆など、グラスは超国家機密のNFだというのか、炎と共にすべての情報を滅却するつもりか、このカイゼルと同じに表に出てはならぬNFだというのか!」

大地に降り立ったカイゼルは、憐れむように火炎と共に消えるグラスを見つめていた。


炎も消え、グラスは黒いカスとなった姿を晒していた。

熱気は今もまだ残り、メイギの肌をあぶる。

「しかしもう何の情報も得られんのだろうな。一応アンナに見てもらった方がいいだろうが、しかしわざわざ機密を守るために自爆したんだ。マーギア対策だってしているだろう」

メイギは黒い塊を蹴り上げる。最早燃えカスである。そこに意味はくみ取れない。

呼び出したカイゼルを“元いた場所”に戻して、いろいろ調べてみたが徒労のようだ。

何も分からなかった。

今回の事で分かったのは野盗がグラスと言う謎のNFを持つことと、そのNFが対人兵器用の装甲を装着していたことだ。ピジョンを倒したという事実を考えれば、NF戦用の装甲もあるだろう。

NFは同じ機体であっても、装甲を変えることでその性能を大きく変えることが出来る。

拠点殲滅用、防衛用、対人用、対NF専用、NFは装いを変えることで様々な顔を見せる。

メイギは対峙したグラスの装甲は明らかに対人を想定したものだった。

事実グラスが発したレーザーは、人を貫くのに十分だったし、逆に言えばその程度であった。

対人とは人を想定し、無作為、あるいは狙って効率よく攻撃するという意味である。

住民を一斉に虐殺したり、あるいは脅したり、など侵略用に使われる装備だ。

「本来あのグラスのというNFはもっと強かったはず。でなければピジョンには勝てん」

メイギの感想は少し間違っている。NFの装備において単純な強い弱いは存在しない。

装甲それぞれに長所と欠点があるのである。

対人は一斉攻撃に特化して面の攻撃も可能。人に限定して狙いを定め、環境を破壊することもない。逆に対NFはNFの運動性能を最大限引き出すために余計な装備や機能は外し、高速戦闘に対応する能力を持つこととなる。対NFでは対人のように効率的に人を攻撃することはできず、対人ではNF戦の速度にはついていけない。つまり一長一短なのである。

NFは剣を使った白兵戦が主体である。

よって対NFもそれに対応する装備となるが、なぜ接近戦がメインとなるのか?

アルカディアの世界にも魔力を使った光学ビーム兵器や遠隔操作可能な弾道兵器は存在する。

それらは現代の科学と魔力を結集した最新兵器たちであるが、NF戦に置いて遠距離兵器は役には立たないとされている。それは何故か?

簡単である。当たらないのである。

通常機動でも音速を超えるNFは、一瞬なら亜光速にまで達する。

その速度に遠距離兵器は追いつかない。ビーム兵器では遅すぎる。

古代のテクノロジーで作られ、魔力によって錬成されるNFは、未曾有の性能を発揮するのである。そのNF身体能力にどうして現代の科学や魔法が太刀打ちできるだろうが?

またNFのセンサーは搭乗者に直結し、その五感を強化する。

唯でさえ鍛えられたリッターが強化されれば、ビームの動きなど簡単に見切ることが出来る。

NFの剣で弾いてもよし、ジグザグに動いて避けてもよし、どうあがいても当たらない。

必然的にNFの必勝法は白兵戦となる。それがアルカディアの常識である。

つまり対人装備だった段階からグラスに勝ち目などなかったのである。

「しかし何も自爆しなくてもな。生きていたんだからさ」

グラスのコクピットはいくらか原型を留めていた。中身も確認した。

黒い炭となった人の体が焼き付いているだけだった。

あの野盗は、あの傲慢さの根源と言ったリッターは、情報を守るために死んだのだ。

「誇りのようなものはあったのだろうな」

メイギは対峙こそしたが、一度も顔を合せなかった。野盗の冥福を祈った。

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