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欲深き者たち

作者: さら

昔々あるところに、鬼ババアがいました。

鬼ババアの大好物は人間でした。


ある日、1匹の鬼ババアは人間の村に行き、大好物の人間を食べるために、人間を襲うようになりました。鬼ババアは大満足でした。


しかし、人間には恐怖でしかありませんでした。なので、鬼ババアに襲われた村の村長たちは話し合い、自分たちを守るために立場の弱い者を生贄にしてしまいました。


幸いにも鬼ババアは1日に1人しか人間を食べません。


それでも1人、ひとりと生贄にしていく内に、徐々に村の人々は鬼ババアのお腹の中へと消えていってしまいました。それでもまだ村長たちは次々に生贄を差し出しました。気づけば村の人は村長除いて誰もいなくなってしまいました。そして鬼ババアは村に残った最後の人間、村長を食べてしまいました。



しばらくすると、村を襲った鬼ババアの仲間たちも色々な人間の村を襲うようになりました。毎日大好物が食べれると分かったからです。


鬼ババアからしたらとてもいい案だったようですが、人間からしたら堪ったものではありません。そこで、色々な村の村長たちは襲われた村の村長と同じ様に弱い立場の者から順に生贄にしていきました。


そうして、色々な村の人間を鬼ババアたちは食べ尽くしていきました。どの村も最初の村のようにしていたので、人間は滅びてしまいました。自分を守るために他者を犠牲にしていたはずが、最後は自分が犠牲になってしまったのです。


鬼ババアは大好物な人間がいなくなってしまったので、他の動物を食べることにしました。したのですが、鬼ババアは食物連鎖の頂点にいたので、特に天敵もおらず、どんどん増えていたために、すぐに他の動物たちも食べ尽くしてしまいました。


そして、鬼ババアたちによる共食いが始まったのです。鬼ババアたちの共食いは止まることを知らず、最後の1匹になるまで続きました。最後の1匹も食べるものがないので餓死してしまいました。


人間がいなくなり、動物がいなくなり、鬼ババアがいなくなり、世界から生物が消えてしまったのです。


欲を貪るだけ貪った結果、全てが亡くなったしまったのでした。




おしまい。

多感な思春期の時期に永遠と妄想を繰り広げてた時に考えたお話なので、??になる部分もあったと思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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