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プロローグ



初めまして。柴燕といいます。

私あまり文を書くのが上手ではないので、読みにくい部分もあると思いますが最後まで読んでいただければ光栄です。

俺の名前は夕日闘矢。地元の公立高校に通う高校一年生。だった。

横断歩道を歩いている途中に居眠り運転をしているトラックが突っ込んできたところまでは覚えているのだが、

その後の記憶がオレにはない。

つまり、オレは死んだ。ということになる。

だから今こうして物を考えられるということはここは天国か、あるいは地獄。

どっちなのか気になって辺りを見回してみる。

が、見渡す限り何もない。

世界そのものが白で覆われているといったほうが正しいか。

「ここが天国や地獄だっていうのか?」

思わずつぶやいていた。

ここは現世にいるときに思い描いていた天国や地獄とはまったく結びつかない。

「違うよ。ここは天国か地獄に行く前にいったん魂が集められる場所。

そしてここで簡単な質問と現世での行いを照らしあわせて天国行きか地獄行きを決めるんだよ。」

その声は自分の真後ろから聞こえてくる。

「誰だ?」

「やっほー。私は悪魔のリンちゃんでーす。」

振り向くとそこには少女が立っていた。

身長はオレの目線ほど。

腰まである黒い髪に金色の瞳。

これでもか!というほど整った顔立ちに、長い手足。

女の子に対する評価が厳しい男どもを呼んできても、まあ全員十点のオンパレードなんじゃないかな。

「えーっと、君は夕日闘矢君でしたね。」

「はい、そうですけど」

オレの言葉にリンはにこっと微笑み、

「突然ですがもう少し生きていたいですか?」

と聞いてきた。

そりゃまあ、生きたい?と聞かれたら生きたいと答える。

だってまだやり残したことがたくさんあるんだから。

「はい。生きたいです。」

「そう。じゃあねホントはこんなことしちゃだめなんだけど、闘矢君って美形だし、私実は闘矢君のこと気に入っちゃってるから特別に生き返らしてあげるね。」

おいおい。どんないい加減な悪魔さんですか・・・

「ただし」

そこでリンはいったん言葉を切って、

「その場合、代償として闘矢君にかかわった人全ての記憶から闘矢君に関する記憶を全て消すことになるけどそれでもいい?」

と続けた。

記憶を消す。

それは自分が生きてきた跡を消すのと同じ。

けど記憶を消しても生きれるんだったら生きていたい。

「はい。いいです。」

「・・・ほんとにいいの?」

「はい。大丈夫です」

「分かった。そんじゃ生き返らしてあげるから目を閉じて。」

言われたとおりに目を閉じる。

「それじゃあいくよ」

唇にやわらかい何かが当たった瞬間、意識がとんだ。

「それじゃあ、向こうでもヨロシクね、闘矢君」

そんな言葉が最後に聞こえたような気がした。


というわけでプロローグ終了です。

感想、アドバイスなどあればぜひ。

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