表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
崖上小屋で今日もハイヒールを眺めます  作者: 小原みん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/16

5: 狭間

ふと気付くと、会社にいた。


不機嫌そうな上司。

目の前にはパソコン。

なのに、音がしない。


電話が鳴っているはずなのに、聞こえない…


(あぁ、これは夢だ)


そう思ったら、次は電車に乗っていた。


(降りる駅ってどこだっけ?)


目の前の光景はしっかりしているのに、細かいところを確認しようとすると急に曖昧になる。


眼鏡を直そうと手を顔に近づけ鼻を触るが、眼鏡をしていない…それでも見えている…


スマホを確認しようと思っても、スマホが見当たらない。


(あれ?家に忘れたんだっけ?)


また場所が変わる。


白い天井。

ピッピッピッという電子音。

ベッドの周りのクリーム色のカーテン。


(あぁここは病院か…)


そうだ、雨の日に自転車で転んだんだった。


(やだなー。変な夢みちゃったよ。)


そうだよ変な転び方したんだよー。恥ずかしいなー。

でもあの上司に会わなくていいから、それはそれでいいかー。


そんな事を思いながら、眼鏡を探そうと枕元に手を伸ばすが、見当たらず、代わりにスマホの感触があった。


スマホを見ようと画面をタッチすると、たくさんの通知があった。


通知を見ようとするが、画面がボヤけている。

目が見えないというよりも、内容が全然理解出来ない。


(待って、これも夢?私は、私の名前は…)


心臓の鼓動が早くなり、ぞわりと嫌な感覚がする


“こわくないのー”

“だいじょうぶなのー”

“なまえはいいのー”


妖精たちの声がした。


ふと気付くと、顔の隣でフーが丸まって寝ていた。

規則正しい寝息が、心をゆっくり撫でていく。再び眠りにつくと、今度は夢を見なかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ