正直でいたいと思った
自分の言いたいことを言う、自分のことを自分で言う、自分の言葉で話す、自分の価値を自分で示す
本当の自分なんてものはないんだとわかっていた
みんなと接する明るくげんきな私も 暗い部屋で1人の私もまとめて自分なんだとわかっていた
でもそれはつらいから 本当の自分を求めていた
自分が楽になるために 黄金郷を探していた
誰でもない自分の声で
誰でもない自分の言葉で
言いたいことを言え
言いたいことを言え
気に入らないことには反抗しろ
ずっとそうしたかった
小さい頃は傍若無人に振る舞っていたのにいつからかできなくなっていた
周りから見える自分を気にした。気にしていないと言う自分に成った。
誰かが自分を褒めるたび他人事だった、本当の自分でない私が褒められていると思った、反応に困った
求められているものになろうと思った。求められているものはわからなかった。
自分は特別であると示せ
価値を示せ
自分の価値を示せ
そうしないとつらいから、ここにいる意味がわからなくなるから。
せめて自分で、自分の価値を示してるんだって意識していないと倒れそうになるから。
自分の足で立つために、毎日毎日自分を奮い立たせている
自分のための睡眠を取ろう
自分のための食事を取ろう
自分のために怒って泣いて笑おう
正直でいたいと思った
言葉にすると冷めていく
自分から出たのに知らない言葉に化けていく
かっこつけてしまう
夜に書いたラブレターを読み返してはいけないのと一緒だ
これは自分へのラブレターなのかもしれない