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留意事項を聞かされたけれど上京したい


『さてとではさっきの忠告の続きじゃが……、あの女子おなごが私の土造鎮魂人形式ディスペルゴーレムを得たことで、この城の地下に安置されていた私のゴーレムが中途半端に活性化して暴走する危険性があるでな』


 すぅっと息を一つ吸って、軽く足元を正す。


 ……、ん? えぇ? 


 ゴーレムの暴走って言いました?


『言ったのぉ。私はこの碑石を作り上げるためにかなりの量のゴーレムを試作して、安置していたんじゃが、どうもそのゴーレムの構造と碑石の構造を近い形式で作り過ぎてしまったらしくての……』


 魔式の共鳴反応……?


 それを私は知っていた。


 いや、おじいちゃんから聞いたわけではない。

 さっき感情の奔流が流れ込んできたときに私の中を駆け抜けていった知識のその断片だった。


『あぁ、見てしまったのか……』


 見ちゃった。


『まあいいがの。所詮私は死人じゃし』


 ……、言い分は寂しいけれどもその通りではある。


 辛うじて口を残す形で死人なったから口出ししてきてるけれど、本来であれば死人に口なしだ。


 だから私と贅乳女でやる。


「アーシア、あなたがゴーレムを継承したことでこの城の地下に安置してあった試作ゴーレムたちが暴走を始めると思う。それからもう残留思念を寄せる碑石も起動させてるから、そのつもりでね……!!」


「えっ、ちょっとマジぃ? 聞いてない情報が増えたよぉ?!」


「うるっさい! もとはと言えばあなたが勝手に先走るから説明が遅れたんだぞ!! 黙って仕事をしろっ!!」


「はぁーい。本当にこの田舎娘は人使いが荒いったらありゃしないわねぇ」


「うるさいっ、無駄乳都会追放女!!」



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