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第四話 相棒

俺はギルド長に呼ばれてギルド長室にきていた。

「失礼します。」


ストさんの後ろについて入る。

やっぱり足音がない。ストさん本当に何者だ?


部屋に入るとまずその貧相さに驚いた。

ギルドなどは通常対面などを気にしてその土地土地の中の上ぐらいに合わせるのだが…

ここは一般庶民でも手が届く程度のもので構成されている。

だってギルド長が使ってる机家にもあるし。


さて、本題のギルド長はというと、超絶イケメンだった。

「「カッコいい…」」

ぼそっと言ってしまった。

俺にはそっちの趣味に走る予定はない!

って、もう一人いたような?


普通に考えてストさんだけど普通にしてるし空耳か?


「君がエイス君かい?」

「そうだが…」

「僕はここのギルド長レイバーン=ライトスだ。立ち話もなんだソファに座ってくれ。」

「では甘えて。」


俺はソファに座った。

ってこれうちのと一緒。

ちなみにストさんは立ったままだ。


「まず、推薦状の話をしようかな?」

まだ日の高いうちから、こうしてギルド長と俺の対談が始まった。


ーーーーーー

ギルド長レイバーン=ライトス視点


入ってきたのは、利発そうな黒上の少年だった。

入ってきた途端僕には目を向けずに部屋をじろじろとみていた。

面白い子だ。


しかし、僕には聞きたいことがある。

今度、紅茶でも飲みながらゆっくり話したいわ、じゃなくて話したいな。


「僕はここのギルド長レイバーン=ライトスだ。」

彼は私が勧めたソファに座った。

エイス君が座る時驚いていたのだがどうしたんだろうか?


「まず、推薦状の話だ。」

「はい」

「あなたのお母さん、孝明なリンジェルバイト=カイトさんに伝えられた通り君をEランク冒険者として登録するよ。」

「え?」


エイス君が驚いていた。

エイス君の驚く表情は新鮮だ。

しかも可愛い。


「驚くのも無理がないと思うが、ちゃんと理由はあるぞ」

そう言って僕はストに説明するように指示する。


「はい、実はエイスさんがトレーニングをしていた場所はDランク以上の魔物が生息する《レンドラの森》なんです。そこで、魔物を倒していたようなので本当はDランクにしてもいいんですが…」

「周りの冒険者の目ですね。」

「はい」


やはりなかなかに頭が回る。

お母さんのいう通り逸材だな。


「というわけだ。頑張ってくれるか?」

「はい」


実は彼に入ってないことがある。

神の不良品…伝説の邪神創造の儀が近いということか。

あいつらの手に渡る前に我々が彼を保護しなくては。

エイスの知らないところで世界が動き始めていた。


ーーーーーーー

エイス視点


「次に、先程の騒動についてだ。あれはこちらとしても礼を言う、ありがとう」

「いえいえ、そんなことは」


そんなに言われるとこっちが困る。

若干こっちからも挑発しちゃったしな。


「なので、こっちとしては君に何かをしたい。」

ギルド長は言葉を続ける。

「相手がDランクなのにもて弄べる程の実力、君をDランクにしたいと思う」


おいっ、ちょっと待て。さっき周りの冒険者の目線が怖いからって…

「あいつにはギルドも他の冒険者も困っていたからねぇ、大義名分ができて良かったよ。」


俺はDランクになってしまったらしい。

最年少記録更新だ!

と喜ぶ反面これは喜んでいいのか?

そう思う心もある。


しかし、受け取らないと損だろう。

「ありがとうございます。」


「あとストも冒険者に戻ってもらうことにしたから。」

「そうなんですか。」

「もうこれ以上ここにいたら危なそうだしね。元冒険者だからそっちの方が安全だろう。」


フッフと笑うギルド長、カッコいい。ヤバイ!俺はそっちの道には…


しかし、只者ではないと思っていたけど冒険者だったとは

それにしても、何ランクなんだ?


「ちなみにBランクだよ。」


エリート中のエリートだった。

「あと、君とコンビ組んでもらうね。」

「えっ?」


この人には何回驚かされるんだ。

と言うことで、冒険者初日俺は頼もしい相棒を手に入れた。


エレスがいなくなったあとのギルド長室。

「スト、彼の警護を頼む。」

「ハッ」

王女の(プリンセス・)警護者(ガーディアン)時代と同じくらい警戒しろ。」


「すでに時は動き始めている。」



楽しんでいただけたら幸いです。

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