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ピロローグ 1&2の合計追加版

新しい部分もありますのでこちらをお読みください

「朝だよー!起きてお兄ちゃん。」

「ん?もう朝か。」

そう言いながらも布団の中に潜ろうとする僕に妹は、

「えいっ!布団めくるよー」

「寒い!事後報告はやめてくれ.....」

そんなやり取りから僕の朝は始まる。


僕の名前はエイス。

女の子みたいな顔と言われるけど正真正銘の男だ。

今はまだ8歳。


「ん〜〜〜!美味しい!」

前に座って僕の作った料理をモグモグ食べているのがぼくの妹のアイカだ。

容姿は整っていて我が妹ながら可愛いと思う。

しかも、まだ4歳なのに語学が堪能で、知っている単語の数は僕よりあるのではないだろうか。

ただ性格が玉に傷。


ちなみにうちの両親は二人揃ってでかけている。

なんでも、ノットリア共和国にS級の魔物が出たらしい。

それでいま共和国は大混乱に陥っているらしい。

僕たちがいるリュッヘル王国からはたいへん遠いので関係はないのだが。


「「ごちそうさまでした!」」

朝御飯のあとは特訓だ!

3歳のときから続けていることでとても楽しい。

短刀を腰に下げて木造の家を出ると、まだ外は真っ暗で何も見えない。

「ライト」

光の初級魔法によって現れた光の玉で周りを照らしながら進む。

道にはエイス以外誰もいない。

それもそのはず朝と言ってもエイスの朝は次元が違う。

そのため街には人っ子一人いない。

この時間から外に出れば時間いっぱいあるのになぁ?

と思って仲のいいバイレーン家具のおじさんに聞いたのだが...


「外は暗いし、動物がいるからこんなおじさんには無理じゃよ、わしを殺す気か?」

と言われてしまった。

解せぬ。


「♪〜〜〜〜〜、♪〜〜〜〜」

歌いながら歩く。

ただ寂しかったから来てほしかっただけなんだけどな。

そんなことをしながら町の城壁まで来た。

入り口には衛兵さんがいてとてもじゃないけどくぐり抜けそうにない。

まぁ、そんなこと関係ないんだけど。

光の玉を小さくして...


「フライ」

風魔法のタイフーンと火魔法のファイをあわせた魔法。

これにで10mぐらいまで上がったので、上を通る。

そして、その近くにある魔物の森が僕が5歳のときからの修練場だ。


実はこの城壁、ここにいる魔物を恐れて作られたらしい。

なので、魔物のいない街の裏には城壁がなく普通に森とか林がある。

そんなこと知らないエイスは...

「ここらへんかな」

といって森に降り立つ。

そして上半身裸になって筋トレを始めた。

「スクワッド1万回ヨーイシタート!」

1秒間に100回という人間をこえた速さで行っている。

こんなの魔物たちにとってただの獲物なのだが...

ここにいる魔物は誰一人エイスに近寄ってこない。

「よしっ終わったー。ふぅ、やっぱり朝は気持ちいいな」

なんの弊害もなくスクワッドの次は腕立て伏せとトレーニングをこなしていくエイス。

最後に背筋が終わると...

「魔物狩りだー!」

魔物が恐怖していた理由はこれである。


結局、この日エイスは10体の魔物を狩った。


これを繰り返すこと、7年後


俺は、15歳になっていた。

今は家族総出で神殿に向かっている。

身長も結構伸びていて20歳男の人と負けず劣らっずと言った感じだ。

このまえ家具のおじさんとあったら「口調が変わったの〜」と言われてしまった。

解せぬ。


「お兄ちゃんはどんなステータスかなぁ」

隣でそう言っているのは次男のカイトだ。

俺が10歳になったときに生まれた俺の自慢の弟だ。

どちらかというと母さん似の清楚な顔の俺の俺に対してカイトは父さん似のダンディーな顔をしている。


そして、妹のアイカは…

「お兄ちゃーん!」

「おふっ!」

変わっていない。

まだ精神年齢が4歳だろうか。

13歳になり、すっかり見た目も女の子から少女に変わったのだがいかんせんこの性格が邪魔している。

「「はぁ〜」」


ん?


どうやらカイトにもそう思われているらしい。

アイカ、カイトは5歳だぞ。

恥ずかしくないのか?

しかし、アイカ8〜12まで行く学校では主席で卒業した天才である。

当の本人は良くも悪くも気にせず俺の上にのかっているのだが。

「はぁ」

幸せが逃げていく。


呆れて物を言えない俺は早足で神殿へ行くことにした。

実は、毎日トレーニングは強化して続けているのだが、今日はお休みだ。

ホントはトレーニングをしたいので、早く帰りたい。


さて日課を休んでまで、やることを説明しよう。

この世界では強さが全てとされている。

冒険者も兵士も戦闘に関わるものはすべて強さだ。

ちなみに王様も年に一回開かれる《煉獄祭》決まる。

その強さというのを簡単かつ単純に比べるのが《ステータス》だ。


《ステータス》は、体力、魔力、力、器用さ、運の五つと、レベルのことを指していて、

基本レベルが高くなると、この5つも高くなる。


その《ステータス》の入手方法だが、

どういうわけかこの世界では、15歳になるまでステータスをみることができない。

しかし15歳になると神殿に行けばにステータスが発現する

なぜ神殿なのかいろいろ諸説あるが俺は、神殿宗だけが管理している神聖石考えている。

とはいえ今日はそういう日ではないので神殿に行って発現を待つそれだけだ。

ただ、初期値は個人個人で、弱いと奴隷として売られたりする。

反対に高いと王宮へ推薦されたりして実際に行ったりもする。

なので高いやつが見つかるように基本ステータスは国が把握している。

話が逸れたが、俺も15歳なので神殿に行ってご神託が下るのを待つというわけだ。


ちなみに奴隷はこの世界では一般的でうちにも一人いる。

本で読んだが、うちの街より大きい街には奴隷商がたくさんいるみたいだ。

いつか見てみたい。


《ステータス》低くて売られる側だったらやだなぁ。

今日の懸念はこれだけだ。

とはいえ…

母「うちの息子の記念日♪」

父「幸せ、幸せ♪」

この親バカのことだからそんなことにはならないだろう。

俺地の前にあるのは堂々とそびえ立つ神殿ではなく、小さい神殿。

支部は支部ってことだな。

母さんなんかは「王都よりヘボイはねぇ」

とかいってるが、十分豪華だと思う。


今日は記念日なので神殿の周りには沢山の同年代の子がいる。

喜んでいるものもいれば、暗い顔をしているものもいる。

おそらくもうステータスを発現した子たちだろう。

そんな風に周りを見回していた時のこと。


ドスン

「おい、そこに突っ立てるんじゃねぇ」

俺は今しがた神殿から出てきた男とぶつかった。

凶悪そうな顔をしている。

この男の名前はエド。

巷で有名な悪ガキだ。


「すまん、俺が強すぎてお前がいるのに気づいてなかった。」

そんな彼の顔は少しほころんでいる。

神殿から出てきたことを鑑みるにおそらくいいステータスができたんだろう。

怯えないけどな!

「あぁ、べつにいいさ」

俺は人をからかうのが好きだ。


「てめぇ!」

殴りかかろうとしたエドは周りから向けられている冷ややかな目線に気づいた。

その中には彼の意中の相手、村長の娘のセンもいる。

流石に部が悪いと思ったらしく、


「あとで、覚えておけよ」


そう言って立ち去った。

忘れまーす。


立ち去った彼を後ろめにみながら神殿へ向かう。

ってかエドってあんなやつだったけ?

なんかもうちょっとビクビクしていたような…

まぁあたりステータスのせいで自信がついたんだろう。

そこらへんに検討をつける。


「兄ちゃん、お兄ちゃん!」

「ん?」

「ん?じゃないよ!転ぶよー。」


そんなことを考えていたら神殿の入り口に来ていたらしい。

「ありがとな」

「ふにゃぁ〜」


わかりやすく顔が赤くなっている。

やばいなこの図。


神殿に入るとまず目に入ったのは女神スス様の像。

神殿の中は外と同じくどこか貧相さを感じる豪華さだ。

シャンデリアやステンドガラスはない。

だけど、光の魔道具など地味に高価なものもある。


前の子、ん?あれは近所で見る女の子…のステータスが発現し、いよいよ俺の番となった。

ステータスを発現するために必要な本、100字歴書文を神殿長が取り出す。

これはきっちり100文字で描かれている古文書なのだが、レプリカでも魔力を持つ。

そして、聖職者が読むとその効力を発揮する。

通常はレプリカでも、贋作認証スキルを持っていないと魔力は持たないのだが。

不思議だ。



神殿長が読み上げ始める。

退屈だ。

「ふぁあ〜」

神殿長がこちらをみている。

振り返ると家族もこちらをみている。

言葉が終わったのか?

再び前を向くと神殿長がどうだ?といわんばかりにこちらをみてくる。

齢103と噂されるお顔なのであまり好き好んで見たくはないのだが…




それよりも、なぜステータスが発現しない?

普通はパッと出るようなものなのだが。

聞いてみる。




「あの神殿長ステータスが出ないのですが…」

「!?」

神殿内が静まり返る。

後列までもだ。

へ?なんかまずかったか?




「どういううことじゃ…、とっとりあえずもう一度行ってみよう。」

神殿長は早口でまくり立てるともう一度100字歴書文を読み上げ始めた。

後列からの視線が痛い。

『ピコン』

おっ、次は発現したようだ。

「・・・・・・」

「出ました。ありがとうございます。」

「そうか、よかったの〜。」

神殿長が額を拭う。




家族と帰路につく最中。

俺の頭は自分のステータスのことでいっぱいだった。

「あんなステータス見たことない。」

小声で呟いたのが聞こえたのかお母さんがこっちを見てくる。

「アレク?どうしたの?」

「なんでもない」

「そう。」

だってこんなステータス言えるわけないじゃん。




《ステータス》


名前:エイス


年齢:15歳(男)

レベル:0

体力:ー

魔力ー

攻撃力:ー

器用さ:ー

運:ー

称号:神の不良品




なんじゃこりゃーーーーーーーーーーー!





1と2の不自然なところをまとめたものになります。

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