おや~?あなたのブクマ評価……怪しいですねェ~。
某刑事をイメージして書きました(分かる人は同世代かも)。
※ベテラン刑事となろう作者の会話劇となります。個人を攻撃する内容ではありませんので、ご注意下さい!
─────とあるなろう作家の自宅。
不正ランキング操作の疑いがある容疑者の元へ、一人の刑事が訪れていた。
「『幼女転生~勇者パーティに追放されたEランクおっさん、SSSランクの賢者に生まれ変わってのんびりモフモフたわむれます!~』ですかぁ。実に面白そうなタイトルですねェ」
「……何が言いたい?」
「いえ……感心しているんですよ。この作品、まだ10話だというのに、もうブクマが800もついています。評価も上々じゃあないですかぁ。総合評価2100!!いやァ、新人作家さんだというのに素晴らしいスタートとなりましたねェ~」
「努力したからな!」
「ほほぉ~。努力ですか……確かに努力されているようですねェ……先生の作品にはもうレビューが3件もついていますぅ?いやはや、スバラシイ。私、このサイトの事は勉強不足なんですがねェ、普通はどんなに頑張っても、レビューをもらうには相当時間がかかるそうなんですぅ……おかしいですなぁ~どんな努力をされたんですかねェ」
「……刑事さん、私は次話の投稿で忙しいんだ。何も用が無いなら帰って下さい」
「マカロニきな粉先生……あなた、不正なポイント稼ぎをしている悪質な作家……なのではないですか?」
「バカバカしい、名誉棄損です!出るとこ出てもいいんですよ?」
「いえね……5ちゃんねるに、貴方に対する抗議がたくさん書き込まれているんですぅ……あ~読み上げましょう。なになに~?『マカロニ先生に感想を貰いましたが、私の作品を本当に読んでいるとは思えない薄い内容で、最後に自分の作品も評価してと書かれました。悲しい気持ちになりました』う~ん。本当だとしたらこれはイケマセン」
「……」
「次は……『彼のブクマ欄を見た者ですが、明らかに相互評価しているとしか思えない、内容の薄い作者の物まで鬼のようにブクマしてありました。中には、全体話数2話の作品とか……非常にモヤモヤします』なるほどねェ~、先生。あなた、そうやって少しずつ総合評価を上げていたんですねェ?」
「くっ……」
「『あの先生のTwitter、ハッシュタグに【RTした人を読みに行く】【ブクマ返します】と書いてあるんですが、あれは違法じゃないの?気になって作品のあらすじを見に行ったけど、【日間◯位!】【週間◯位!】とか、良い時の順位をずっと書いてて正直気持ちが悪いです!』…………最後の文章は人によりますが、相互評価をしようとするのは……あまりマナーが良いとは言えませんねェ」
「ふ、ふん!デタラメだ!私は他人の作品をきちんと読んで感想を出しているし、本当に面白いと思った作品にしかブクマを入れていない!それに……」
「それに?」
「それに……もし、そうだとしても、一体何がいけないというのだ?私が何をした?何も私は違反行為を行っていない!SNSを有効に利用しているだけではないか!第一、不正なポイントが入っているという証拠が無い!私の作品が面白いから読者がブクマを入れるのだ!相互評価なんてしていない、紛れもなく私の評価だ!誰にも私の創作物を貶める権利なんてない!」
「……貶める権利も何も、貴方の作品、感想欄を途中で停止しているではありませんか」
「……し、知らん!とにかく帰ってくれ、私の作品の更新を待っている読者がいるんだ」
「あ~、マカロニきな粉先生、言い忘れていましたが。先日、とある有名作家さんがなろう運営から垢BANにあった事件……ご存じですよね、ますく★めろん先生のこと」
「そ、それは……!!」
「相互クラスタと複垢を大量に用意して不正にポイント操作をしていた方なんですが……」
「そんな奴など……」
「相互クラスタから不正を暴くのは難しいです。未だにグレー扱いされている上、しらばっくれて逃げられる可能性もありますからね。で・す・が…………フフフ、複垢はイケマセンねェ…………バレると思っていなかったようですが。よほど自信がおありになったようだ」
「ぐ、ぐぐぐ……」
「実はですねェ……貴方もその仲間の一人だという事が取り調べで分かったんです……ンッフッフ~」
「……」
「いやァ~何と申し上げればいいのか……その熱意を少しでも創作の方に持っていけば……書籍化も夢ではなかったでしょうに」
「……」
「残念でした」
─────パトカーのサイレンの音。
作家の皆様は「この作者……何か嫌だなぁ」と思った事、ないですか?
私は以前、とある書籍化作家様に感想を頂いたのですが、『とても面白かったです。ブクマ&評価しときますね!よければ僕の作品も……』の疑いのあるパターンがありました。
あからさまだなぁこの人……としばらく放置していたら、一週間位でブクマ解除されたのを覚えています。
どうやらその作家様は、新人を上手く相互クラスタに誘って評価ポイントを稼いでいる人なのだという事が分かり、そんな事がまかり通るのかと驚いた覚えがあります。今でも地下活動を続けられているみたいで、しばしばランキングでもその方の作品を見かけます。
正直、ポイントが欲しい気持ちは痛いほど分かります!私もそうです(笑)。評価、気になります!
別にクレクレ行為を批判する訳ではありません。ポイント=モチベですから。
Twitterでの宣伝も、悪いとは思いません。それが正しい宣伝なのであれば。
でも、もう少し自分の作品にプライド持って欲しいなと思います。
不正とは言わないまでも、黒に近いグレーな作家さんが増えているので、エッセイにしてみました。