表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/51

*

「さ、帰りましょう。立てますか?」


広人が杏奈の手を取るも、杏奈は全然立ち上がれる気がしなかった。

酔って気持ち悪くて動きたくないのと、先程広人に励まされた言葉が頭の中をぐるぐるして、どうにかなってしまいそうだ。


「…おんぶでいいですか?」


広人は杏奈の両腕を自分の首に回すと、器用にもひょいと杏奈をおぶる。


「家までの道、案内してくださいね。」


杏奈は無言で頷くと、広人の背中に体をピタリと寄せた。

広人の背中は思ったより大きくてあったかくて、男の人なんだと改めて実感し思わずドキドキしてしまう。

密着することで自分の心臓の音が伝わってしまうのではないかという考えがわき上がってきて、それを思うと更にドキドキが増してしまった。


「…広人さん迷惑かけてごめんなさい。私ホントにダメだなぁ。」


小さく呟いた声は広人に届いたのかどうなのか、広人は何も答えずに杏奈を背負ってゆっくりと歩いていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ