表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
そんな恋もありかなって。  作者: あさの紅茶


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
1/51

一章◆お見合い

大失恋をして会社を辞めた。

三浦杏奈にとってそれは思いきった決断だった。


一人娘で将来は養子を貰って家を継いでほしいという親の希望に逆らい、大学卒業後は大手の建築事務所へ就職し更に一人暮らしを始めた。

大学在学中に二級建築士の資格を取り、就職して二年後には一級建築士の資格も取った。

当時恋人だった早瀬雄大と、共に切磋琢磨したものだ。


だがその雄大とはお互い仕事を優先するあまりほとんど恋人らしいこともせず、いわゆる自然消滅状態に陥っていた。その事は杏奈も重々承知だった。それでも杏奈はずっと雄大が好きだったし、同じ会社の同じ部署で顔を付き合わせることで満足感を得ていた。


それなのに突如現れたパン屋の店員に雄大を取られ、杏奈は悔しさのあまりその相手を陥れようと意地悪をしてしまった。

恋は盲目とはよく言ったものだ。

もちろん雄大にはこっぴどくフラれた。

杏奈にとってその恋は、勉強と一緒だった。

まわりを蹴落としてでも自分が一番になりたい、いい点を取りたい、自分のものにしたい。

そんな気持ちだったのだ。


何事も万事上手くいくなんてことはなく、恋に敗れた杏奈はあんなに嫌だと思っていた自分の家が経営する三浦建設へ転職をした。

嫌だ嫌だと思いながらも建築士の道へ進んだのは、やはり家が建設関係の仕事をしているからに他ならない。

嫌いではないのだ。

むしろ好きで仕事に誇りを持って働いている。


三浦建設で働きたいと親に告げると、待ってましたとばかりに喜び、すんなり会社で働かせてもらえることになった。

だがいつの時代も社会というものはコネを嫌う。


社長の娘だから入れた。

いきなり役職有りかよ。

給料が高いんじゃないか。


そんな風に陰で言われ放題だ。

それでも、もともと愛想のいい杏奈は上手くやっていたつもりだった。

そんな陰口など気にしたら負けだ。

杏奈は前職のように、自由にバリバリ仕事がしたいだけ。

悔しかったら噂話に花咲かせないで仕事をしろと思っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ