表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

小説ω

喋る猫とスパイシーマンの話

作者: 猫大長老

珍しく短編(*´∀`*)

 寂れた街だ。人口5000万人の街だかなんだか知らないが、高層ビルばかりが並んでいて、ビルの中にはたくさんの人がいるみたいだ。しかし、外には誰もいない。外国人の私から見ればただの寂れた街だ。


 2022年にアメリカとメキシコが合併し、そのことが原因で大きな紛争が起きた。

名前をアメシコにするかメキリカにするかの争いだった。そんな些細なことでも争いが起こるのだ。


 結局、アメリコになった。つまり、この戦いは無意味だったのだ。戦死者もたくさん出た。言っちゃあ悪いが無駄死にだったわけだ。


 さてと、こんな過去の話なんかしてないで、今の話!

私は今、インドに来ている! そして私は今、猛烈に感動している! なんと、インドにも猫がいたのだ! かわいい! 抱っこしたい!


「よちよち、いい子でちゅよ〜」


 なぜか赤ちゃん言葉になってしまう。

恥ずかしいよー! 抱っこ! ぎゅ!!


 猫が鳴いた。

「にゃーにゃーにゃー! (人間風情がこの私に何をするか!)」


 鳴き声もかわいいー! ぎゅー!


「にゃーぁ! にゃあ! (こんなことをしてただで済むと思うなよ虫ケラがぁ! くらえ!)」バリッ!


 ぎゃー! 引っ掻かれた! 私の美しい顔になんてことをするんだ 私は思わず叫んだ。


「このクソ猫がー!」


「クソ猫だと? 人間風情が、笑わせるな! (にゃ! にゃにゃ! にゃー!)」


 え? こいつ今⋯⋯


「あっ、間違えた」


 また喋った! なんで!


 なんで日本語喋れるんだこいつ!


「なんでインドの猫が日本語喋るの!」


「にゃ、にゃ〜」


 むかっ! 腹立つ! こいつ猫のフリしてるよ!


「おい! 猫のフリしても無駄だぞ! 殴るぞ?」


「猫のフリって、猫なんですけど」


やっぱり喋るやん! しかも日本語!


「お前なんで日本語喋れるんだよ」


「にゃー」

 

 まあいいや。


 はぁ、さっき引っ掻かれたところが腫れてきちゃったよ。


 いつの間にか目の前にサングラスの男が立っていた。インド人には見えないが⋯⋯。


「探したぞ。お前が伝説の「カレーマスター」スパイシー松田だな。我々と来い、永遠の命を与えてやる。」


 スパイシー松田? なんだそれ、ていうか伝説のカレーマスターって日本人なのか。確かにそうだな。日本のカレーのチェーン店の店舗数がギネスに載ってるぐらいだもんな。って! 私はスパイシーでも松田でもない!


「来ないのか? スパイダーマン」


 スパイダーマン! スパイシー松田じゃないのか?


「今、ここで返事をしろ。スパイシーマン」


 こいつ、挑発してるな! なんだよスパイシーマンって! 辛い男か! 読み方間違えると寅さんみたいになるやん!


 こいつらはなんで私をスパイシーマンだと思ってるんだろう。もしかしたら私はスパイシーマンなのか? 知らないうちにカレーマスターになってたのか?


「なぜ返事をしない! スパイダーマン!」


 スパイダーマンに戻るのかよ!


「私はカレーマスターなんかじゃない!」


 ヤツは驚いていた。


「おかしいな。俺の情報だと、左目に4本の傷を持っている銀髪なんだが⋯⋯。」


「これは、今しがた猫に引っ掻かれた傷なんです! それと、私銀髪じゃないですよ! 見れば分かるでしょ!」


「ぐはぁ!」バタッ


 男はあまりの恥ずかしさに死んでしまった。


「にゃー、にゃにゃ! (やはり人間は脆すぎる!)」


 そうだ、元はといえばこの猫のせいで顔を怪我して、変な人に絡まれて。


 もういい! 帰る!




ーーーーー飛行機の中ーーーーー


「私何のためにインド行ったんだ!」

感想待ってますヽ(*´∀`)ノ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 猫ぉ!!(*Φ∀Φ) と思ったら、猫に化けた人間か!(笑) とんでもない外国滞在??だわ(笑) [一言] 急展開過ぎて、驚いてる間にまた驚愕しての繰り返しだったけど、面白かった(笑)! お…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ