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RAY ANGEL SPACE REMIX  作者: 迫田啓伸
52/71

4-17

 まぶたを開けた。銀色の金属板の上に倒れてことに気がついた。

 体を起こす。

「そうか、私はもう……」

 立ち上がり、足元を見回す。少し離れたところにレイAの武器である杖が落ちていた。拾い上げようと手に取ったとき、船が揺れた。反射的に辺りを見回す。気配を感じる。追いつかれたようだ。

「行くか」

 杖だかメイスだか槍だか、いまだによくわからない武器を握り締めた。レイAはわずかに翼を広げた。

 再び、船体が揺れた。激しい上下動だった。

 しかし、レイAは何もなかったかのように、エアロックまで歩いていった。


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