……ナイトメア……
あらすじにも書きました通り
この小説は後々、BL表現や、男女の恋愛表現も多々出てきます
どちらかが苦手な方は閲覧をご注意いただくか、控えていただきますようお願いします
なお、後ほど苦情をいただきましても、自己責任という扱いをさせていただきますことをご了承ください
誤字などありましたら、教えていただけるとありがたいです
それでは、お楽しみくださいませ
神は自分が作った世界を見守っていた
世界の人々は神を崇め、神は人々の願いに応える
人々が願えば、その年の作物は豊作となり
人々はその作物を礼として、神へと捧げた
人々は愛する者と神へ愛を誓い
神はその二人を祝福し、幸せを与えた
神は人々を愛し、人々も神を愛し
世界は愛に包まれ、あたたかく平和であった
だが、それは長く続くことはなく
機械と科学を信仰しはじめた人々は
神を否定しはじめ、以前のように神を崇めることはなくなった
神は人々に裏切られたのだ
神は絶望する
「人とはこんなにも醜いものなのか」と
簡単に掌を返し、それまで信じてきたものを
いともたやすく憎んでしまう
神は人々を恨みはじめた
裏切られ、絶望した神はこう誓う
――…自分を裏切った愚かな人間共に、復讐をしてやろう
永遠に覚めない悪夢のはじまりだった
神は自分と世界の間にもう1つ別の空間を作った
もう1つの世界である
神はそれを悪夢――ナイトメアと名付け
人々のコピーを作った
ナイトメアを3つの領土に分け、それぞれの領土に1つの宝石を与える
宝石は人々に力を与え
人々は戦う能力を身につけた
人々のコピーは領土と宝石を奪い合う、戦争を神に義務づけられのだ
それは元の世界の人々が眠る夜に、悪夢として現れる
終わることのない悪夢、それが神の人々への復讐
神は戦いに管理者が必要だと考え
自分の代わりの管理者となるべきものを探した
そして、人々の中に
自分と同じ、世界を憎む男を見つける
神は彼を選んだ
彼を選んだ神は、彼に新しく『レイヤ』という名前を付け
さらに管理者として、全ての世界を行き来する力を与えた
準備はこれで終了した
そして人々の覚めない筈の悪夢が始まりを迎えたのだった
はじまりのプロローグでした
なお、この小説は長編となる予定です
もし、気に入っていただければ、お付き合いいただけるとありがたいです
それでは、失礼いたします