それでも好きです
「今日さ、久しぶりに遊びいかない?」
あー、めんどくさい。
つかれる。
だから、
「会いたくない」
電話越しに呟く。
ちょっと冷たかったかな?
それでも、
「そっか。じゃあ、またな」
彼は優しく言う。
……恋なんてしたくないのに。
「好きです。付き合ってください」
突然言われた言葉。
OKしたけど……付き合うって、意外と大変なんだな。
付き合い出して気づく。
めんどくさい。
でも、落ち込んでる時にメールくれると嬉しくなる。
「会いたくない」って、自分から言ったくせに会いたくなる。
なんか……わがままでごめんね。
それでも、君のことが好きなんだ。
君じゃなきゃ嫌なの。
私って、やっぱりガキだな。
いつだったか、彼に言った。
「別れたい」
彼は、優しく、だけど寂しそうに
「いいよ」
って言ってくれた。
だけど、そう言われると…そんな顔されると、やっぱり別れたくなくなる。
どこがなんてわかんないけど、君が好き。
結果、私は恋なんて嫌いです。
めんどくさいからです。
だけど、君のことは好きです。
どこがなんてわかりません。
どうしてなのかもわかりません。
それでも、君のことが好きです。
好きに理由なんていらないでしょ?
わがままで、飽きっぽくて、気分屋な私を大切に思ってくれる君のことが、好き。
だから、恋はめんどくさいけど、君のことを好きでいることは約束します。
恋に飽きても、君のことだけは好きでいます。
人を皆、嫌いになっても、君のことだけは好きでいます。
君のまわりが敵だらけになっても、私だけは味方でいます。
約束します。
私は君が大好きです。
わがままでごめんね。
「やっぱり、今日遊び行く」
「じゃあ、今から迎えに行くよ」