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四、アルバイト
風花は帰宅部で真海は書道部だ。
風花は自由奔放なので部活には入部せず、アルバイトを始めた。近所にある個人経営の飲食店で。
チェーン店だとマニュアルが多かったり、ピーク時はとんでもなく忙しくなる。それは自分には無理だと思い、個人経営の飲食店でアルバイトを始めた。
やはり個人経営はルールが程よく緩く、風花にとって働きやすかった。勿論、ピーク時は忙しい。アルバイト中はきちんとメリハリをつけて働いていた。
「本田さんも高校生なんだって?」
風花の本名は本田風花である。
同じバイトの男子高校生から話しかけられた。
「はい。そうです。」
と風花は言った。
「分からないことがあったら何でも聞いて。」
「ありがとうございます。」
この男子高校生は高校二年生らしい。
風花の一つ年上だ。一応名前を知っておかなければと退勤後、風花は今日のシフト表を見た。
「鈴城さんか。」
何度か鈴城さんとシフトが被った事はあったが、会話したのは今日が初めてであった。基本、風花は自分から話しかけないタイプである。話しかけてくれる方が楽でありがたい。
「店長、お疲れ様でした。失礼します。」
「本田ちゃん、お疲れ様!気を付けて帰ってね!」
今日も風花の1日が終わった。




