混乱と陰謀と……⑤
結局一睡もできないまま朝を迎えた俺は日課である町の掃除へと繰り出した。
妙に重い身体を引きずるようにして動く俺……しかしこの原因は睡眠不足からくる肉体的な疲労ではない。
(幾ら魔法を使っても肉体的な疲労はともかく精神的な疲労はどうしようもないもんなぁ……それに物理的にも……)
「ふふ……本当にレイド様は真面目でいらっしゃいますこと……素敵ですわぁ」
「はは……あ、ありがとうございます……はぁ……」
俺の肩に手を置いて、体重をかけるようにして寄り添ってくるマリアへ乾いた笑みを返しながら無心で掃除を続ける俺。
マリアは俺の観察という名目で掃除についてきたのだが、部屋から出てもずっとこの調子で俺にくっつき続けていた。
もちろん彼女が身体を密着させてくるせいで、出っ張っている部分が押し付けられているが……気にしてはいけない。
「レイドぉ……これぐらいでいーんじゃないのぉ?」
『これだけ綺麗になれば問題はないはずだ 早く宿へ戻り食事にしよう』
「そ、そうですね……じゃ、じゃあ戻りましょうか……はは……はぁ……」
俺の後ろから着いてきて一緒に掃除しながらも、きつい目付きでこちらを睨みつけているように見えるアイダとアリシアにも引き攣った笑みを返す。
この二人は俺が掃除用具を持って部屋から出てきた所、ほぼ同じタイミングで顔を出してきた。
そして俺と密着しながら微笑み続けているマリアを見ると、物凄く良い笑顔で手伝うと言ってついてきたのだ。
(全く目が笑ってなくて恐ろしかった……それにすぐその笑顔も消えたし……うぅ……お、俺が何をしたって言うんだぁ……)
「ふふ……勿論私もご一緒させていただきますわぁ」
「……」
「……」
「そ、そうですかぁ……じゃあ皆で食べることにしましょうかぁ……はは……あまり食欲ないけどさ……はぁ……」
マリアの言葉に無言で睨み返す二人の代わりに返事をするが、どうしてもため息が漏れて仕方がない。
(く、空気が……空気が重い……地獄だ……)
正直何故こんなにも二人から睨まれているのか全く分からない。
この状況は俺が望んでなったわけではないのだから……尤も、アイダとアリシアが傍に居てくれること自体は嬉しく思う。
何だかんだで彼女たちの姿が目に入っていると、それだけで不思議とほっとするのだ。
そして何より、昨夜のようにマリアと二人きりになったらそのほうがずっと息苦しく辛い時間を耐える羽目になるだろうから。
(本当に何を考えてるんだマリア様は……まるで誘惑するかのように色気を振りまいているかのようにしか見えないけど……俺みたいな女性に免疫のない男にはきつすぎる……それに周りからの視線も……)
時折すれ違う人達は今日もまた誰一人として挨拶してくれなかったが、その視線は前のように同情などではなく困惑の方が強かったように見えた。
しかしそれも仕方がないような気がする……何せあんな噂が広まっている人物が妙に魅惑的な格好をした女性を連れて見せつけるように歩いているのだから。
もちろん俺にはそんな意図は全くないが、マリアが離れてくれないせいで周りからはそうとしか見えなかったはずだ。
「あらあら……いけませんよレイド様ぁ、ちゃんとお食事はとらなければ……何でしたら食べる気が起こりますように私がご協力して差し上げますわぁ……」
「え……い、いや大丈夫ですから……」
「ふふ……ご遠慮なさらずにレイド様……レイド様が食べやすいように私が切り分けて直接口元にお食事を運んで……それこそお望みでしたら口移しでなどいかがでしょうか?」
「っ!?」
「な、何言ってるのマリアさんっ!?」
とんでもない提案にもう何度目になるか分からない衝撃に囚われて言葉を失う俺に対して、慌てた様子のアイダが口をはさんでくる。
彼女たちも聖女マリアに俺を認めてもらわなければいけないと分かっているから、基本的に彼女の機嫌を損ねるような真似は控えていたようだが流石に看破できなかったようだ。
「何って……ふふ、お言葉の通りですわ……レイド様の体調管理も魔獣事件の解決には大事なことでございますから……その為ならば私はどのような事でもして差し上げる所存でございます……ただそれだけの話ではありませんか?」
『レイド本人が引いているのが分からないのか 言動と言い行動と言い、余りにもはしたない』
更にアリシアも不快そうな顔をしながらメモを書いて突きつけてくる。
「おや? そうでございましたかレイド様ぁ?」
「え……あ……いやまあ、その……言いずらいのですが、確かに俺はそういうのが……苦手というか……」
「本当でございますかぁ? 其方の女性に気を使っているだけではありませんかレイド様?」
正直に答えたつもりだったが、マリアはまるで信じていないようでこちらに顔を突き付けて再度尋ねてくる。
「い、いやそんなことはないです……本当に俺はその……別にアリシアに気を使っているとかではなくて……」
「無理なさらなくていいのですよレイド様ぁ……それとも、もう癖になっていらっしゃるのですか? どういう関係かは存じ上げませぬけれど、確かにあのような堅苦しくきつい顔を向けてくる女性が傍に居ては気を抜くことも出来ず大変でしょうけれど私の前では全て曝け出してくださって構わないのですよ……私ならレイド様のどのような要求でも喜んで受け入れますから……ふふ……」
「っ!?」
それでも俺が首を横に振って見せてもマリアは信じようとしないばかりか、俺の腕を抱き寄せながらアリシアへと見下すような視線を投げかける。
果たしてその視線がショックだったのか、それとも彼女の言葉に思うところがあったのか……アリシアは途端に顔色を変えて、困惑した様子で視線を惑わせてしまった。
「ちょ、ちょっとマリアさんっ!! いーかげんにしてよっ!! レイドが嫌がってるのわかるでしょっ!! それに何でそんなアリシアさんを……っ!?」
「……っ」
そんなアリシアを庇うように前に出て、怒りを露わに叫ぶアイダ。
しかしアリシア自身が弱々しくアイダの肩に手を触れて言葉を止めると、むしろ申し訳なさそうに小さく首を横に振って見せた。
「ふふ……思ったことを正直に申し上げただけでございますわぁ……そんなに怒らずともよいではありませんか……レイド様は変な女性に囲まれて大変でございますねぇ……これでは恋人とて作れ……」
「いい加減にしてくださいマリア様……流石に怒りますよ……」
幾ら何でも俺にとって最も大切と言っても過言ではない二人の女性を貶すような言動をしたマリアへの怒りを抑えきることが出来ず、機嫌を損ねるのを覚悟の上で睨みつける。
(アリシアもアイダも尊敬できる人達だ……彼女たちが居たから俺は歪み切らずに済んだんだ……この二人を……いやギルドの誰であっても馬鹿にするようならそれが誰であれ許す気にはなれないっ!!
「あらあら……ふふ、これは失礼いたしましたレイド様……謝罪いたしますわ」
「れ、レイド……」
俺の言葉を受けてアイダとアリシアに頭を下げたマリアだが、それでもその顔から笑みが消えることはなかった。
『前に会った時と性格が違いすぎる 一体貴方に何があったのだ?』
そこで未だに顔色の悪いアリシアが、それでも文字を書いてマリアへと見せつけてくる。
「あれ? アリシアさんも前に会ったことあるの?」
『公務の一環で王宮へ足を運んだ際に何度か 会話もした覚えがある だがあの頃とはまるで別人だ あの時から今までの間に何があったのだ?』
同じことを繰り返し書いて見せつけるアリシアの文字を見て、マリアの顔から笑みが消えていく。
そして困ったような表情を浮かべたかと思うと、軽く首を横に振りながら小さく呟いた。
「……まあ色々とあるのでございますよ……教会のトップという立場ですから……」
『それにしても急に変わり過ぎだ 確か前に会ったのは半年前だったはずだが?』
「もういいではありませんか昔話は……余り思い出したくないのです……」
更に質問を重ねるアリシアだが、マリアはこれ以上この話題を続けたくないとばかりに会話を打ち切ろうとする。
(アンリ様やアリシアの態度からして、どうもマリア様はここ半年で性格が激変したってことだよな? だけどそんな短期間で性格が変わるかって言ったら……)
チラリとアリシアの方へ視線を投げかけると、彼女はすぐに気づいて……目を逸らしてしまう。
どうやら先ほどマリアに言われたことがまだ気になっているようだ。
(俺と別れる前のアリシアならこの程度で視線を逸らしたりしなかったよな……いや何を言われようと堂々と胸を張ってたはず……俺だって元々積み重ねがあったとはいえアリシアの一言で卑屈になって逃げだしたぐらいだ……半年もあれば人は変わっても不思議じゃないけど……)
どうもマリアの態度が聖女という言葉に似つかわしくない気がして、疑問が募る。
しかしそれ以上に落ち込んでいるアリシアの方が気になって仕方がない。
「と、とにかく宿に戻りましょうか……アリシアもアイダも一緒に……」
だから二人に向かって手を伸ばしたが、その前にマリアに捕まれてしまう。
「それがよろしいですわ……ふふ、参りましょうレイド様ぁ……」
「うぅ……そ、そうだねぇ……ここでこのまま立ってても仕方ないし……い、行こっかアリシアさん?」
「……」
俺の両手を掴むと自らの胸元に引き寄せながら歩き出したマリア。
下手に動かしたら柔らかいものが触れてしまうため、どうにも抵抗できないでいる俺を不満そうに見つめながらもアイダが後ろから着いてくる。
それに対してアリシアは無言でこちらを思い詰めたような表情でじっと見つめたかと思うと、何やらメモに文字を書き記しだした。
『私は遠慮する 少し頭を冷やして考えたいことがある』
「あ、アリシアっ!?」
急な言葉に思わず振り向いた俺の前で、アイダも驚いた様子を見せながらも俺を見つめてため息をついたかと思うとアリシアの方へと向かって行ってしまう。
「……アリシアさん、僕も頭冷やしたいから一緒に行っていーい?」
「あ、アイダさんっ!?」
『構わない むしろ来てくれると嬉しい』
「ふふ……僕もアリシアさんが一緒に居てくれたら助かっちゃうよ……じゃあレイド、マリアさんにしつれーな真似しないようにねっ!!」
「えぇっ!? じゃ、じゃあ俺も……マリア様、また後ほど合流……っ!?」
離れていく二人に未練がましく合流しようとした俺だが、マリアはより強く手を引くばかりで決して離してくれなかった。
「駄目ですよぉレイド様ぁ……あなた様が信頼に値するか傍で観察させていただく約束でございましょう?」
「い、いやそれはそうですけど……」
「それともレイド様ぁ……私から離れたがるということは、やはりやましいところがあるのではございませんか?」
「っ!?」
そこで不意にマリアは真剣な顔で俺をじっと睨みつけてくる。
「そうでなければこんな僅かな間すら共に居ることができないのはおかしいではありませんか? 私から離れて、目の届かないに向かいたい理由があるのではありませんか?」
「ち、違いますよっ!! 俺はただ……」
「でしたら今は私と共に行動なさってくださいませ……それとも教会による認定は要らないとおっしゃるのですか?」
更に彼女はまるで脅すような一言を放ってくる。
流石にこの事態を解決することを考えたら、その脅し文句に逆らえるはずがなかった。
「そ、それは……ならマリア様も一緒に……」
「いーよ、無理しなくて……僕たち二人で仲良く話し合うから……レイドも一線を越えない程度にマリアさんと仲良くすれば?」
『私たちはギルドに向かう 後ほどそこで合流しよう もし遅くなるようでも気にしなくていい もうレイドと私は無関係なのだから私のことは気にせず自由に行動してください』
どこか拗ねているような顔つきで冷たい声をかけてくるアイダと手を繋ぎながら、アリシアはむしろ寂しそうな悲しそうな目で俺を見つめたかと思うとそれだけ書き残してその場を去って行った。
「い、いや……朝食を食べたらすぐにでも向かいますからっ!!」
「まあまあレイド様ぁ……ああ言ってくださっているのですから少しぐらい羽目を外しても構わないではありませんか……さあさあ、私たちも二人きりで楽しみましょう?」
「ま、マリア様……?」
去っていく二人を見届けたマリアは、さらに笑みを深くして俺を見つめると力強く引っ張っていくのだった。
その顔が肉食獣のそれに見たのは、果たして俺の気のせいだっただろうか?
(はぁ……どうしてこんな……何であの二人から離れてこんな人と一緒に居なきゃいけないんだ……幾ら色気があってもあの二人の魅力に比べたら全然……んっ?)
そこへ一枚の紙切れが風に飛ばされてきて、俺たちの横を通り過ぎていく。
『レイドの馬鹿』
紙の中にまるで二重になぞられたように分厚く書かれた文字を視認した俺は、慌てて後ろを振り向いたけれどもう既に二人の姿はどこにも見当たらなかった。
*****
「い、いい加減にしてくださいマリア様っ!!」
「ふふ……レイド様は生真面目すぎますわぁ……」
何とか朝食を終えた俺は、こちらを呆気にとられたように見つめてくる宿屋の人達の視線を振り切るように宿を飛び出した。
(まさか本気で口移しをしようとするなんて……やっぱりおかしいよこの人……ベタベタ触れてくるし……ここまでくると正直不快だ……)
最初こそ女性に免疫のない俺はドキッとすることもあったが、時間が経つにつれて嫌な事ばかりしてくる彼女には少しずつ嫌悪感を抱きつつあった。
尤も一番苛立っている原因は、アリシアとアイダの二人にあんな態度をとられたことだった。
「マリア様が色々と奔放過ぎなだけですっ!! それよりもそろそろこの国の王様と交渉する準備をしていただきたいのですが……」
「ふふふ、気が早いですわレイド様ぁ……せめてもう何日か様子を見なければ……流石にそう軽々には動けませんわぁ」
「……っ」
だから早くこの状況から逃れようとマリアを急かすけれど、彼女は微笑みを絶やさぬまま身体を寄せてくるばかりだ。
尤も言ってること自体は間違ってはいない……教会という機関の代表者としてちゃんと俺を見極めるまで慎重に行動しなければならないのは当然だ。
(だけどなら余計に普段の行動も慎みを持ってして欲しい……周りの目も気にしないではしたない真似を平然として……どうかしているよ……)
やはりアリシアやアンリが言っていたように、今のマリアは聖女という立場には相応しくないほど性格が変わってしまっているように思われた。
当時の彼女を知らない俺ですらそう感じるのだから、知っている二人が感じていた違和感は相当のものだろう。
(アリシアとアイダが俺から離れたのはその辺りの事情を調べようとしたのかな……俺に呆れたからじゃないと良いんだけど……はぁ……)
あの二人に嫌われたかと思うと、妙に胸が締め付けられて苦しくなる。
それが仲間に呆れられた自分への不甲斐なさなのか……或いは恋愛感情的な意味合いなのかまではわからなかったが、どちらにしてもこの状況がストレスになっていることに変わりはない。
(とにかく一刻も早く今のマリア様とは距離を取りたい……せめて二人きりであるこの状況ぐらいは何とかしたい……ギルドへ急ごう……)
「……では仕方ありません、普段通り俺はこのままギルドに向かいますから」
「ふふ、もちろんついて行かせていただきますわぁ」
そう言って俺の手を取ろうとするマリアだが、その前に身を翻し早足で進みだす。
それでもマリアは諦めず、俺の隣に並ぶと再度手を伸ばして強引に俺の腕を取ろうとする。
「止めてください……別に直接身体までくっつける必要はないでしょう?」
「あら? レイド様は私と密着するのはお嫌いなのですかぁ? ふふ、そんな訳はありませんよねぇ?」
笑いながら俺の顔を見つめてくる彼女に、あえて首を横に振って見せる。
「いえ……余り好きではありません……何度も言いますが、女性との触れ合いに成れておりませんから正直ストレスすら感じます」
「ふふ、またまた御冗談を……お殿方が女性の身体に触れて嫌がるわけがないではありませんか……レイド様も無理をなさらずありのままの自分を曝け出してくださいませ」
まるで胸をアピールするかのように両腕を組んで持ち上げてみせながら、更に顔を突き付けてまっすぐ俺の目を見つめてくるマリア。
そんな彼女をこちらも正面から見つめ返すとはっきりと言い切った。
「もう一度言います……俺は女性と触れ合うのが苦手なのです……いや正確には……好きでもない女性の身体に触れたいとは思いません……ですからマリア様がそのように接してくるのは迷惑です」
「……本気で言っていらっしゃるのですか?」
何故かそこで彼女は笑みを消すと、真剣な声と表情でじっと俺を見つめてくる。
しかしその姿の奥底に、疑問の色が見え隠れする気がして……だからこそ困惑しつつも、俺もまた真面目に答えた。
「ええ、本気で言っています……ですからマリア様も……」
「嘘でございましょう? レイド様……今正直に申し上げれば私の胸を触ってもよろしいですわよ……それにあの気持ち悪……気持ち良い行為をしてさしあげても構いませんですわよ……?」
そんな俺にまたしても破廉恥な提案を……しかし何か驚いたような顔つきで呟いてくるマリアに俺ははっきりと首を横に振って見せた。
「……自分が何を言っているか分かっているのですか? それに俺は本気で言っています……マリア様もそう言う行為は本当に好きな男性とだけするべきだと思……っ!?」
「っ!? う、うるさいっ!! お前に何がわかるっ!!?」
急に雰囲気も言葉遣いまで変わり、俺の首根っこをすさまじい力で締め上げてくるマリア。
(ぐぐっ!? い、一体何がっ!? それになんだこの怪力はっ!? まるで魔物か魔獣並……くそっ!!)
呼吸が止まり息が苦しくなる中で必死にその手を振り解こうとするが、力の差があり過ぎて歯が立たない。
仕方なく俺は腰に下げた剣を引き抜いてマリアの首筋へと突きつけようとする。
「何が好きな男にだっ!? 今更なんだっ!! 大体お前らがそれを許っ!?」
「キャーーーーっ!!」
「れ、レイドさんっ!? そ、それに其方の女性は……っ!?」
「っ!?」
しかしその前に、往来で俺を掴み持ち上げているマリアの姿は注目を集めてしまい通行人の口から驚きの声が漏れ始めた。
その声を聞いて冷静さを取り戻したらしいマリアは、はっとその手から力を抜いて俺を地面へと落とした。
「はぁっ……はぁぁ……ま、マリア様何を……っ」
「……すみません、少し用事を思い出しました……また後ほど……っ」
「ま、マリア様っ!?」
そしてそのまま、俺が体勢を立て直そうとしている間に彼女は集まってきた人混みを避けるように何処かへ姿を消してしまうのだった。
(な、なんだったんだ一体……しかしあの力……エルフってのは肉体的には貧弱だって聞いてたのに……何がどうなってるんだっ!?)