1侵略禁止8
すぐには手に入らない。だけどある日を境に簡単に手に入る。
とても嫌う人もいれば、それがないと困る人もいる。
一人だと気楽。みんなだと不便。
連続は難しい。飽きることはない。
集中力が低下する、集中しないと使えない。
それはとても大事で大切なもの。
「さあ、これは何だ?」
ある日突然、俺は宇宙人に遭遇し、そんなおかしな謎掛けをされた。
「これは私が考えたものではない。二十年前、地球にやって来た時に、お前の父親言われたものだ。だが、お前の父親はもう死んでいて、答えられそうな奴は、息子のお前以外にいない。さあ、この答えはなんなんだ?」
「なんだって言われても……」
俺だって初めて聞く謎掛けだ。まったく予想がつかない。
「お前の父親はこうも言っていた。『あなたたちにもこれがあれば、地球侵略なんて馬鹿な真似考えなくなりますよ』と……。それが本当ならば、我々は地球を侵略するつもりはない。」
いきなり話が大きくなった。これ、下手なことを答えれば地球の危険が危ない状態だった。
俺の予想通り、宇宙人はその答えによって地球侵略するかしないかを決めるようだった。
「えーっと……その……」
全人類の命運が俺の答えに預けられる。緊張して上手く声が出ない。宇宙人はじっと俺をにらみつけてくる。
「……」
だが、それでも俺はその答えが分からなかった。息子とはいえ、正直俺は親父とはそんなに仲は良くなかった。親父の秘密がバレてしまい、けっきょく俺は母親の方についていったからだ。
「いったいなんなんだ?」
それはこっちのセリフだよ。俺は誤魔化すように笑いながら、必死に答えを探ろうとする。
親父の性格を考えると、多分そこまで意味深なものではない。宇宙人もこれがあれば平和に過ごせる……。
「……あ」
点と点が繋がる。不本意だが、俺は父親と同じ境地に達してしまった。
「なんだ? 早く教えろ」
「あー、その前に確認なんですけど……基本的に、俺らと体、同じなんですよね?」
俺は恐る恐る確認する。宇宙人は変な顔になりながらも、
「ああ。だがその数は減りつつある。それを阻止するために我々は――」
予想は当たっていたようだ。でも、そんなことをさせるわけにはいかない。
「答え、教えるんで……ついてきてもらえますか?」
「……分かった」
喜ぶか怒るか……可能性は五分五分。もしも失敗したら、地球の人口は半分に減るかもしれない。
「――ここです」
「ここは?」
「あなたたちに必要なものがある場所です」
そして、父と母が別れる原因となったモノがある場所でもあった。
「とりあえず俺が借りるんで……観てみてください」
話はそれからだ。俺は宇宙人とともに、【18禁】の向こう側へ足を踏み入れた――。




