いったん休み
机に向かってただひたすらぼーっとする。そうするとたまにどこからか声が聞こえてくる。
その声はとても論理的とは言えないもので、単語がいくつかバラバラに浮かぶだけだ。
だがそのバラバラな単語が脳内で電気が走ったように繋がる。そして新たなアイディアが浮かびだす。
それは、決して「考えている間」は出ないもの。俺はこれ(俺だけじゃないだろうが)を、「神さまからの電話」と呼んでいる。
もちろん、すべてがすべて良いものが生まれるわけじゃない。むしろつまらないものの方が多い。
それでも、継続は力だ。
とにかくどんなにきつくても苦しくても眠くても、俺は机に座り、パソコンを開き、「神さまからの電話」を待った。
その習慣を毎日、ほんの三十分でも続けることで、俺はほんの少しずつだが小説書き続けることができた。
自慢じゃないが、俺は飽きっぽい性格だ。そんな俺がこんなにも毎日書き続けることができるなんて、自分でも信じられないことだった。
――だが、最近「神さまからの電話」はどうにもおかしい。一時間座っても全然言葉が浮かんでこない。
俺は無理やり神さまから言葉を引き出そうとする。そしてようやく出た言葉は、これだった。
「いったん休めば?」
ちょうどここで100話なので、終わります
…………というのは建前で、たかが数ページとはいえ、毎日話を作ることに少し疲れを感じてきました。
とりあえず「いったん休み」ます。
その間、作品の質を向上させるため、苦手だった読書に勤しもうと思います。
暇つぶしでも読んでくれた読者の方たち、ありがとうございました。