にゃんことの出会い
何年かぶりに文を書きます。
誤字脱字、日本語の誤用等ありましたら、知らせていただけると大変助かります。
ゆっくりのっそり更新になってしまいますが、読んでいただけると嬉しく思います。
これからよろしくお願いします。
「おかえりにゃん。」
「た……ただいま?」
家に帰ると、二足歩行の猫が料理を作っていました。
私高嶋千晴は、いわゆるブラック企業と世間一般で言われるような環境の職場で働いている。
職種としてはサービス業、とぼかしておこうかな。
そんなわけで、毎日元気に15時間勤務――……なんて乾いた笑いが出てくるよね。
今日の帰宅時間は12時、通勤に1時間かかるところもちょっと問題だけれど。
そんな私の最近のご飯と言えば、コンビニ弁当かカップ麺。外食できる時間もお金もないし。
毎日家でご飯を作って待ってくれるような存在がいればな、と思ってはいたけれどこんな意味の分からない状況は望んではいなかった。
「今日のご飯は鮭のホイル焼きだにゃん。鮭は今が旬なんだにゃん。」
「あ、ありがとう…。」
靴下をはいたような柄の黒猫だった。身長は130ぐらい。二足歩行をしている。
促され座った食卓には美味しそうな料理たちが乗っている。
「あの…あなたは、」
「説明はあとにゃん。ご飯が冷めるのにゃ。」
向かいに座った猫は「いただきます。」て手を合わせ器用に端を使ってご飯を食べ進めていく。
ぐーっと私のおなかがなった。恥ずかしさを紛らわすように、私も手を合わせ箸をとった。
「お、美味しい……!」
「ふふん、今回の鮭はいいのが手に入ったんだにゃん。」
狐の旦那はいい仕事するにゃん。と満足そうに言った猫のさらにはすでにもう何もなく、おなかをさすっていた。
「私はベニタイト王国宮殿料理長のルイス・ロジャーと申しますにゃ。」
「はぁ……、高嶋千晴です。」
「此度は転移魔法の失敗でこの部屋についてしまったにゃ。」
この猫改めルイスが言うには、帰ろうとしたところゴミ箱の中にあるカップ麺やらコンビニのお弁当箱やらに驚きつい料理をしてしまったそうだ。
そんな食事ばかり続けていると早死にする、精神的にもよくないとお説教をされてしまった。
「そんにゃわけで、当分はここに通って食事を作らせてもらうにゃん!」
「え、ええぇ……?料理長がそんなに頻繁にいなくなっていいの?」
「大丈夫にゃ、そんなことで仕事ができなくなるような部下じゃないにゃ。」
胸をポンと叩き、自信満々に言うロイスにいい上司だなと感じる。
そのあとに続く「特にここ日本のスイーツは滅茶苦茶美味しいんだにゃん。」という言葉とコンビニスイーツをほおばる姿に脱力してしまったが。