5話
謎の声が会話出来ると知って叫んだ。
ここが街なら人に不審者と思われるだろう。
『そうですね。私の声はダイゴ様にしか聞こえませんので』
ウルサイ。…つか
「もしかして会話するイメージだけで大丈夫?」
『はい。大丈夫ですよ』
なら今後イメージだけでしよう。
さて、色々と聞きたいことがあるがまずは…お前はシステムか
俺のスキルか?
『半分正解ですね』
とゆうと?
『私は叡智の女神ソフィアといいます。ダイゴ様のスキルは私
と会話出来るようにするものです。そのおかげで私は、あなた
を私の知識でサポートすることができます』
神様として実在するのか?
『私は私自身の領域にいます』
神界とかそうヤツか?
『私を含め、神は自分の領域を持ち、そこで過ごしています。
そこから世界を眺めたり、人々に告げたりするのです。』
なるほど。なんか通話料無料の電話みたいだな。
『私にとってはテレビ電話ですね』
そういや眺めてるっていったっけ。
『私を含め、神には神眼があります。わかりやすく説明すると
このスキルは、鑑定、遠見、透視、暗視、魔力視、未來視、熱
源視、全てを含む完全上位互換です』
へ~。あれ?そういえば俺視る系統のスキルなかったな。なんでだ?
『ダイゴ様には女神のスキル共有があります。このスキルは、共有
している女神のスキル使えるようになるスキルです』
マジで!?すごくね!?
『折角ですので試してみましょう』
「え?」
パリンッ
[スキル神眼を感知しました][スキル神眼を無効化し逆探知します]
音の後にソフィアと違う声のアナウンスが流れた。
『神眼が無効化されましね。スキル感知、スキル無効、逆探知が発動
したはずです』
[逆探知に成功しました。スキル神眼を発動します]
アナウンスの後、目の前の景色が変わった。そこは、全てが白い世界
だった。屋内ではないと何故かわかった。その世界にぽつんと書斎机
がある。そこに彼女は居た。椅子に座った彼女は虚空を見つめていた。
綺麗な金色の長い髪を片側に寄せて編みこんでいる。虚空を見つめる
瞳は碧く顔つきは知的だ。プロポーションも素晴らしい。胸は俺の手
に収まらないであろう巨乳で、腰は折れそうなほどに細い。服装は胸
元が大きく開いたドレスで谷間がくっきり見える。
「キレイだな」
『っ!!』
ソフィアは俯いた。なんか顔赤くなってるような?
『んんっ……ちゃんと神眼を発動できたみたいですね?』
咳払いして確認してきた。
できたっていっていいのかね?なんか勝手に発動したんだけど。
『ですがスキルを発動する感覚はつかめたかと』
まあ何となくだが。
『であれば問題無いかと。ダイゴ様ならすぐ使いこなせるようになるで
しょう』
そう言ってソフィアは微笑んだ。
「笑うと可愛いな」
『っ!!!』
また俯いた。今度はモジモジしてる。
『あ・・・あの~ダイゴ様?』
ん?
『その・・・先ほどから口に出てますよ?』
え?
『キレイとか可愛いとか///』
!!?
どうやら思ったことが口に出ていたようだ。