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サンドロック  作者: 中田 春
~第一章~
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プロローグ

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       『なんでも屋のリカ』にご依頼の際は

           貧民地区・二番街の【ウイスキードック】まで




 【シデナルーガ】のミートパイがウマいなんて自慢げに言うヤツは

 ふたつに分かれる。


 本当にそう思っているクソ野郎か、本当は食べたことがないクソ野郎だ。

 共通しているのは、どっちもロクなヤツじゃないってこと。


 断言したっていい。

 美食家どもが愛する【ヴィーダー・ストリート】に本物は存在しない。

 だが俺に依頼すれば、あんたはすぐにでも舌で快楽を味わえるだろう。


 分かっていると思うが、親切で教えてやるつもりはない。

 もしもそんなお人好しが、あんたの前に突然現れたら、

 ソイツは例外なく“ペテン野郎”だ。

 おしゃべりを始める前にタマを蹴り上げることをオススメする。




   不思議なことに人間が作った『世界』という小さな箱は、

    人間にはなぜか優しくない。




 きっと創世の偉人は俺たちにまで、

 その“ストイック”さを迷惑にも強要するんだろう。


 誰もそんなこと望んじゃいないのに。仕事には困らないけどね。


 もちろん俺はどんな依頼でも受けるよ。

 浮気調査から身辺警護、憎まれるアイツをなんとかして、

 なんてヤバイ依頼もオーケイだ。

 鉱石マニアが大金を出すなら【隔壁(ゲート)】の向こう側の小石だって拾ってやる。



 あんたは多少の金貨と引き換えに、最高にスカッとするはずさ。





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