一話
俺は今、夢を観ている
何故か懐かしい夢だ
夢の中の俺は老人だった、老人にしては腰も曲がっておらず真っ直ぐ伸び、顔は優しそうな表情、背は175くらいありそうだ
俺の周りには沢山の人がいた。
私は何か武術を教えているようだ
見たことのない動きして周りの人間が動きを真似した動きをする繰り返し続けていた
急に、視界が変わり今度は、剣術を教えている、次々と視界が変わり変わるたびに違う武術を教えているようだ
最後は妻、息子2人、娘、孫5人、兄弟、親戚と俺が布団で寝ている周り囲んで涙を流している
俺が亡くなった事悲しみ涙した
亡くなった俺の顔は安らかで優しく笑ったように嬉しそうだった
目が覚めた
夢の終わりは大体同じで死んで終わる事が多い目覚めが悪い訳じゃない、いいくらいだ
目が覚めた事だし、朝の鍛練でもするか
朝の鍛練は父親から剣術を教わっている
兄弟みんなで
俺の父親、ティグ‐ランディス一応貴族だ
「おはよう、修行始めるぞ~みんな起きろ~」
すでに起きていた父が、俺達を呼んでいる
「おはよう、父さん今すぐ行きます」
隣の部屋から兄が起きたようだ
俺の兄、ディン‐ランディス
「父さん、ミミルを起こしたら行きます」
俺は父に返事をして妹を起こしに隣のベッドで眠っている妹を起こす
「ミミル起きろ鍛練の時間だぞ」
「うーん、あと2時間」
「何があと2時間だ、毎日やってんのにいい加減さっさと起きろ」
これが妹の、ミミル‐ランディス
毎朝同じ事を言ってなかなか起きない
しょうがないからいつも通り起こす
俺は、ミミルを抱いて窓から服と一緒に投げた
庭で父さんがミミルをキャッチ
「ミミル、おはよう鍛練の時間だぞ、早く起きて着替えなさい」
「ふぁ~おはよう、お父さん」
俺も着替え窓から飛んだ
ミミルも着替えて俺達は一例に並んだ
「おはよう、みんな今から楽しい鍛練の時間だいつものように裏山の天辺までダッシュだ」
俺達は走り出したかなり速い速度いきなり全開だ
後から父さんが木剣を持って追ってくるからだ
「ほらほら、速く走らないと魔物に食べられちゃうぞ」
父さんが言うには、勝てない魔物にあった時に逃げられるようにだそうだ魔物は速さ、持久力と人間以上だから全速力で2、3十キロ走らないと逃げられないと
「兄ちゃん、絶対父さんの方が速いよな」
「無駄口叩くな、ジョイきっと父さんより速いんだ」
忘れていたが、俺の名前はジョイ‐ランディス
前世の名前は忘れたが今は、ジョイだから関係ないだろ
「お兄ちゃん達~待ってよ~可愛い妹が捕まりそうだよ」
ミミルの後に父さんが迫ってきた
「今日は兄ちゃんから足止めだぜ」
「まだ、剣がないからお前が行け、素手の方が得意だろ」
「順番だろ順番兄ちゃんの素手の修行だ」
「早く~捕まっちゃう~」
「わかった、修行だし行くか」
「そうそう、順番順番明日は俺からだから」
そしてディンは父さんに向かって走り出した
「あー助かった、もう早く助けてよねお父さんにタッチされるたび腹筋1000回なんだから、女の子なのにお腹割れちゃうじゃない」
「お前もたまには父さんに挑んでこいよ、お前には、甘いだろ父さんは」
「なに言ってんのよ、お兄ちゃんこの間挑んでタッチされまくってずっと筋トレさせられてたんだから」
父さんはミミルには甘い、俺と兄ちゃんには木剣で攻撃するのに、ミミルにはタッチだ
タッチされるたび筋トレだがな
「このままじゃ私ムキムキのマッチョ系になっちゃう」
「大丈夫だよ、ミミルは母さん似だから」
「お母さんは魔法使い系魔法特化だからこんなに体鍛えてないし、魔法戦士系の私はこのままマチョマチョ系魔法戦士よ」
マチョマチョ系ってなんだよ
確かに、女のムキムキはやだ
父さんと兄ちゃんの組み手はまだ続いている
兄ちゃん剣の方が得意なのに頑張ってんな
「ディン、かなり素手も強くなってるね父さん嬉しいぞ」
「何年やってると思ってるんですか、素手ならジョイのが上でも兄の意地があるんです」
「ハハハァ、お兄ちゃんは大変だね~さてそろそろミミルは天辺まで行ったかな?」
「もう、ついて休んでますよ早く上まで行きましょう」
「よし、競争だ負けた方が腹筋5000回だ」
「絶対負けません」
勝ったのは、ディンだった
「くそー息子に負けるなんてもう歳かな?」
「父さん、早く腹筋してくださいよ!負けたんですから、あと歳のせいにしないでください。」
父さんはすごい速さで腹筋していた
「よし、朝ごはんまで剣術の修行だ」
父さんから木剣を渡された
「まずは、素振りからだ、30分やったら次は30分一人ずつ父さんと剣術の組み手だ」
みんなで素振りをして、兄ちゃんから順番に組み手終わったらまた走って家に帰って朝ごはんだ、これがいつもの朝の鍛練だ