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白いカラス

作者: 秋葉竹


 

あなたから

いただいた少年の夢は

水面を 切る 薄っぺらい石の えいえん


それがはるかむかしの夢だったとしても

宇宙創生の秘話に比べれば

初雪の潔さに寄り添いたい


むらさき色の虹を

白い心の目でみるとき

悲しみのイメージは

泣き出しそうな青い鳥に変わり

手の届かない未来へパタパタと

羽ばたいてゆくだろう


走り去った想像の斜め上からの景色が

神さまよりも透明なやさしさを与えてくれた


天使の歌声より美しい

哀しみを湛えた昔日の呪詛の煌めき


こんな世界のカラスはあからさまに

嫌われる声で罪さえ突き刺す


ぼやけ果てた馬鹿馬鹿しい恋愛は

聖人の笑みに似せて

甲高い幸せをみせてくれる

ふざけ果てた暗いチェーンを

抜け出したい冬の疾風を やさしさと信じて




世の中に

白いカラスがいる悲劇

この恋愛も いざ 君を 刺せ







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