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第90話:ルイス・トリウミ

――ドアが開いた瞬間、私は心の中で鐘を鳴らした。

Oh my god!今日は“Special Day”だと分かったのよ。


黒い大理石のフロアを歩いてくる三人。

キャリアウーマンのオーラを纏った女性、クールで知的な相棒オーラの女性、そして……あの子!


「Ohhhhh!」

私は思わず両手を広げて叫んだ。

「This is miracle!こんなピュアなシルエット、I have never seen in Silicon Valley!」


特に彼女――小柄で大きな瞳の日本人の女の子。

その髪をひと目見ただけで、私の美容師としての魂が震えた。


「Oh!This is 天然のシルク! 触るのも恐れ多いわ!」

私は彼女の髪に手を伸ばしかけ、慌てて引っ込める。

「Wait wait、まだ触れない。これはまずSanctuary(聖域)に祈ってからよ!」


鏡の前に座らせると、彼女は真っ赤になって小さくなっていた。

可愛すぎてクラクラする。

「Don’t worry, my little princess!You will be 世界のカメラに映る“Flower Girl of Destiny”!」


彼女の後ろで、もう二人が待ちきれない様子で声を上げる。


「私はキャリア女性として、“できる女”感を出したいの」

亜紀さんが腕を組んで言う。強いオーラ、イイわ!


「私は直也に“昔からの相棒”って安心感を与えたいんだけど」

玲奈さんが少し頬を赤らめながら言った。Oh、これはTrust(信頼)のオーラね!


私はクルッと回転して二人を指差した。

「OK!決めたわ!あなたたちは“Power & Trust”ね!

One is Power Woman, the other is Trust Mate!

Together you are unstoppable!!」


二人が思わず顔を見合わせて苦笑いしているのを見て、私は更にヒートアップした。


「そして、プリンセス保奈美!」

私は大げさにひざまずき、彼女の髪を手のひらでそっとすくう。

「この髪、このピュア、この透明感――これはもう“Silicon Valley Silk”よ!

世界に羽ばたくJapanese PrincessにしかできないMagicよ!」


保奈美ちゃんは「や、やめてください、そんなの恥ずかしいです……!」と小さく抗議するけれど、

その頬はますます赤く染まっていく。

鏡の中で真っ赤に染まる自分を見て、さらに恥ずかしさで肩をすくめていた。


私はその様子に指を鳴らした。

「Perfect!そのShy Smileこそ世界をKnock outするのよ!

Trust me――明日、あなたたちは生まれ変わる!!」


大げさなジェスチャーと、シャンデリアの下で踊るように道具を手に取る自分。

そう、これはただのセットアップじゃない。

It’s show time!


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