夫の知らぬところ
「うわぁああああああああああああ」
光の魔法移動って気がついたら目的地じゃなかったっけ?
なんで?
なんで
なんで空中落下してるのぉぉおおおおおおおおおおおおお!!??
「うきゃあああああああああああああ」
『おう、悪い悪いホラよ』
ルートが子犬サイズから通常一般の人がイメージしてそうなサイズのBIGサイズのドラゴンになり、背中の上にユイをのせた。
「ねぇルート、ココ何処?」
正しくはこの世界といったほうが正しいだろう。
「どこ……?」
≪おぉぉおおおおおおおおおお!!!≫
「……うん、ドラゴンの言葉は分からないかな」
『ここはヘスペーリデス……黄金の林檎の園』
「へぇ」
黄金の林檎の園って言ったって……ドラゴンが草原で寝そべっている光景しか見えませんが
それもまぁレアっちゃぁそうだけど
「きゃあ!?」
いきなり急降下を始めたルートはそのままドラゴンの群れの中に降り立った。
うわ、みんなの注目集めすぎ怖い怖い怖い!?
ポンッという音ともにルートは小さいサイズになった。
「あ、可愛い」
『可愛いって言うな!コッチのほうがアマルと波長が合いやすくて通訳に適しているんだよ!』
へー、それで皆様おおきくていらっしゃるのー……それが通常モードなのー?へー
「なんでアタシはここにいるの?」
『それは、テレイア様がユイに会いたいって言い出したからだよ』
「テレイア様?」
案内されてドラゴンの群れの中を進んでいくと細い木の下でハープを嗜んでいる美しい女性がいた。
≪あぁ、いらっしゃい≫
そっと静かに立ち上がると片手を上げた
「???」
『頭を垂れてその手の甲に軽いキスをするんだよ。はよ』
はよって……
恐る恐る近寄る。絹のような服がさらさらという音を立てる。
(こ、こうかな)
≪よろしくてよ≫
心読まれた!?
「いた!?」
頭の上に何かが落ちてきた。
「何コレイッターイ?!林檎?」
≪そう、ワタクシの林檎……普段は誰も近寄せないのだが……ソナタは許す≫
「は、はぁ……これは」
≪そなたにやろう、そなたの身体にまとわりついた邪気を祓おうぞ≫
邪気って、不幸オーラとか?はは、ありがたいや……今食べようか
≪まぁ一時的なものだから、あまり期待せられぬよう≫
時間制限有だったの!?
「っていうか、あのー申し訳ないんですけどあたし帰りたいんですけど」
≪そう、送りましょう……どこへ?≫
「できればトリュー……夫のところへ」
≪……≫
テレイアは黙った
「あの?」
「いや」
……いやいや!「いや」じゃないから
なんか、いいこと無いかな~って考えてます




