不思議
「吐いちゃいなよハイチャイナよ」
ぐぐぐぐぐ……
「うぅ~吐くーはクー」
ぐぐっぐぐぐ
「なにをしているんですか貴女方は」
「あら、ゼシルヴァン何って……技かけ中」
いい笑顔で聖女は親指を立てた。
「うぁああぁギブギブ~!ギブアップ!!」
なんか骨めきめき言い出した~!なんでアタシって気がついたら痛い目見てるんだろう!?
「一体何の騒ぎなんですか」
アタシを聖女と話しながらゼシル君は言った。
いやぁ、久しぶりだね良く裏切るゼシル君。アタシはもう君を信じないんだからね!
「あらぁ、男には内緒話よ」
「そうは見えませんでしたけど」
でしょうね
聖女は相変わらずの自分のペースで、ふかふかの紺色のソファに腰掛けた。
「で、逆になんで居るのアンタ」
「いきなりですね!?俺は導師様にユイを見張るように頼まれたのです」
「アタシが見てるから平気よ。うせろ」
はっきりとそういいきった聖女だったが、負けじとゼシルも堪えた。
「コレは俺の仕事ですから」
「しんないわ、んなこと。失せろ」
「お断りします!」
「アタシのほうが身分高いんだから!」
「だが断る」
「おい!」
うん、よく分からないけど寂しい
がたた
「?」
窓の外へよってみると、久振りに見た。
「わぁ!お久しぶり~」
『し!早くこっち来い』
太陽の光に照らされてこれまたキラキラと輝くドラゴン『ルート』と星の子『アマル=タイア』
世界が人の戦争と神の衰弱による毒が充満しているとかで動けない状態にあった彼らに会うのは1年ぶりだ。
『なんだってお前こんなたころにいるんだ?』
「なんでだろう」
どす「いて」
馬鹿にしたわけじゃないのに飛び蹴りされた。短い足でよく跳んでくるよね本当
「というか体調はもう大丈夫?」
『一応な』
へー(←どうでもいい)
どす
「なんで一々蹴るの?!」
『お前が一々ムカつくからだろう!欠伸するなアマル!』
話が脱線したので戻すことにした。
「なんかよう?」
『助けてやるよ。どうせまためんどくさいことに巻き込まれてるんだろう?』
「うん、まぁ否定はしないかな」
でもそれってアタシのせいじゃないよ?
「だぁああああああああ、もううっぜぇえええええええええ」
聖女の切れた声がした。相変わらず短気
『よし、今だ』
腕をグイっと引っ張られ身体が光に包まれた。
毎回思うけど、この移動って不思議だよね~。それより不思議なのはいつまでたってもアタシが中々ごく普通の生活できないことのほうが不思議だよ
そういうものなのかな……
神様でさえ叶えられない願いだったりする




