だいじょうぶ
「降参しませんか・・ストネット」
サァヤが彼を真っ直ぐ見据えながら言った。
「私達はもとは神にお仕えする身・・心悔い改めればきっと神はお許しになる・・でも私は許さないけどね」
「エイルさん・・!」
【ふふ・・ふふふ・・何を、ほざいているのやら】
力の使いすぎでふらふらしているストネットは焦点も定まらぬまま笑った。
【私こそが、この世界の・・神の神になる!・・新たなる神なのだぁあああああああああああああ】
ストネットの身体からすべての色という色を混ぜ合わせたような、どろりとしたものが流れ出た。
やがてそれは形がなされ、ストネットを多い尽くすと、新たなる化け物が生まれた。
【おぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおぉっぉん】
もう言語能力すらないようだ。
「きゃぁあああああ!?」
咆哮だけですごい振動が伝わり上手く立てれずに転んでしまった。
そこまでして、何故・・
「見苦しいわよストネット!!」
エイルの挑発も騎士達の攻撃も、全くの反応が無い。
その力を魂にまで浸食させたのだろう。
「そんなことしても・・駄目なのに」
サァヤが悲しそうに呟いた。
「ユイ殿!危ない」
「え?うひゃ」
華夜の声が無ければ直撃していた。どうやら意識は無くとも本能的にユイを殺そうとしているようであった。
「うっそーん」
赤褐色の炎が吐かれる。
壁がドロドロに溶け落ちる。これは・・臭い。
【うぅぅ・・・おぉぉ】
「!!」
どうやらあの一発を撃つと身体に負担がかかるらしい、苦しそうに呻いた。
「「うぉぉぉ!!」」
ウォーレンスとエイルが攻撃を繰り広げるが、全くの無傷。
華夜もヴェルザもクナも祈る体制で事を見守っていた。クロが三人を守るようにたっているが正直腰が引けている。天狗は飛び回りと時折攻撃するが跳ね返されていた。
「・・・・」
ユイはもう一度剣を握り返した。
「イチル!」
「あん?」
何気ヴェルザとか守ってくれてありがとう。
「お願い、もしストネットがもう一度あのドロドロな炎はなったら、そのときは遠慮入らない。
あたしをストネットに向けて投げて」
イチルの口もとが歪む、あ、やっぱり遠慮して欲しいかも?
【うぐぅ・・おぉぉぉん!あがああああああああああああああ】
もう一度、あの炎が放たれアタシは何とか避けるとイチルの傍に駆け寄った。
「イチル!」
「おぉ!」
ガシ!!・・え?掴む場所頭!?
「うぉぉるぉぁぁああああああああああああああああ!!!!」
「きゃあああああああああああ!!??」
暴力さに拍車かかってるよね!乙女としてどうなの!!??
しかしいい感じにストネットの頭上に飛んだ。
「・・てぇやぁああああああああああああ!!」
ザシュッ!!
「「届いた!!??」」
あれほど傷一つ付けれなかったストネットの頭上に剣をユイは突き刺した。
ユイはそのまま剣を片手で掴んだまま、モヤモヤとしたストネットの身体に手を突っ込んだ。
その影響がすぐに出る、汚い色のもやのようなゼリーのようなものが、ユイの身体を汚染した。
「なにしてる!ユイ」
トリューが叫ぶがユイは微笑んだ、そして口だけで、こういった。
『だいじょうぶ』
ちゃぷん
ユイはそのもやに包まれた。
「ユイ――――!!!」




