対等以上
「ユイ!」
ストネットの殺意アル腕が迫るのは分かっている。
アタシは自分で何を言いたいのか良く分からない。
そして何をするべきなのかも良く分からない。
「うん・・」
アタシって駄目な子(笑)
【死ねぇえ!!】
「なにボーっとしてやがんだ!!!この・ぼんやり女ー!!」
「ぶふ!?」
何者かにスゴイ力で蹴飛ばされて攻撃が必然的に避ける形になった。
子どもは無傷。
「いったい、イチルさん酷い」
「お前本気で何考えてんのかわかんねぇ!!」
それは皆も同感なのか「うんうん」と頷いている。
「いやぁ不慣れな城の中で不覚にも迷子になってしまったよ」
はっはっはと笑うゼロ、仕方なくイチルを呼んだらしい。
「・・・っつぅ・・ん?あぁああ!!ユイがいる!」
タルタンが人を指さして叫んだ。他の六姉妹も気絶していただけらしく起き上がった。
「あ、ジョエルさん息子を助けていただいてありがとう」
「礼はいい、私が憎くないのか?」
「うん、全然」
(((ココロ広い――――!!)))
「ということで子どもよろしくね★」
ユーキを渡すとユイは立ち上がり走り出した。
「ウォーレンスさんお借りします」
剣を持って走り出す。
「ユイ!?」
【ヤル気ですか?】
無数の腕がユイだけをねらい攻撃してきた。
「危ない!」
ウォーレンス・ジョルナン・トリュー・ゼロが腕を押さえユイを守る。
「ありがとう」
ユイはもう一度走り出す。
【何処へ行く!!】
うろちょろ、うろちょろ
邪魔だが、所詮力の無い女、何が出来るわけでもない。驚異でもなんでもないのに、ストネットは何故か不安を感じた。
「ユイ!!」
勿論他の人もユイが何がしたいのかわからない、剣をもって攻撃したいのは分かるが、一切近づこうとしていない。
【子どもがどうなってもいいのかな!】
ユーキを狙い攻撃するが、イチル・ジョルナン・天狗が守った。
何から何まで上手く行かない、腹が立つ、ムカつく、イラつく
【あぁぁああああああああ!!】
怒りが頂点に立ち雄叫びを上げる。
【いい加減、死んでしまえぇ―――――!!!】
黒い光が雷のように降り注ぐ。
「きゃぁああああああああああ!!!?」
その電気が全身を駆け巡り倒れる。
「っ」
【死ねぇええええ!!】
「お前がね」
ぱぁあああああん!!
白い光がストネットを吹き飛ばした。
【な、なんだとっ!?】
ストネットの背後を攻撃したのは堂々と仁王立ちした聖女の姿。その横にはサァヤがいた、手がエイルに向かって光っていた。
【まさか、貴様ら】
「私の力、この方に注ぎました・・あなたが恐れているのは聖なる力」
「前回エレボスを封印する際、私達は違う聖なる力を織り交ぜることにより、その力がより強固になることを知っていたのよ!」
【マサカ!?ユイ!!】
「そのまさか、確かにあたしは力が無いかもしれない・・でもコレぐらいはできる」
ユイはしびれる身体を起こしながらニッと笑って見せた。
「華夜もイチルも漆黒の血が少しは流れている、知っていて?漆黒の血の者は異能力を鈍らせるのよ」
「「「え?そうだったの!?」」」
漆黒乙女ーズ全員声が重なる、エイルは頭を押さえた。
【だからどうしたぁぁぁ!!たかがその程度の力で何ができると言うんだ!!・・何!?】
無数に生えていた腕が腐り落ちていった。
【なんだ、どうしたんだ!?何をした】
「なにもしてないよ」
ユイは言った。
「でも経験上なら教えてあげようか?」
【ほざけ!!】
まだ残る腕を伸ばすが途中で腐り落ちた。
【なぜだ!?】
「貴方は知っているはずだよ、力は永遠じゃないんだよ」
【なんだと、まさか・・そんな】
「しょせんあんたが手に入れる力の量なんてその程度だったってわけよ」
エイルはストネットの顔面を蹴飛ばした。
「ウォーレンス!」
「なんだいエイル」
ウォーレンスはエイルに近寄るとエイルはウォーレンスのもつもう一個の剣を差し出すように指示した。
ウォーレンスが剣を持ち上げるとエイルは手をかざし祝福した。
「これで対等ね。いいえ」
エイルの笑みが黒くなった。
「フルボッコできるわ」
エイルの恨みはかなーり深いらしい。
「・・・・・・」
「反撃よ」
なんだろう、主人公のあたしより主人公らしいよ?
エイルさんは負けず嫌い




