王の怒り
わぁぁぁああああああ!!騒がしい雄叫びの中を駆け回り馬に乗り剣を振るう。
ヴィルエールフ北帝国王は率先して戦場を駆け回るが、いい加減疲労で目の前がかすんできた。
「もう少しだ!我軍兵よ!!粘るんだ」
おぉぉぉ!!
ミッドガウンの町に侵入する。
「・・なんだ!?」
城のほうから禍々しい気配を感じる。
「う、うわぁぁあ!」
ふぬけたような声が聞こえ見下ろせば一人の泥だらけの青年が剣を振り回していた。
「おい、君」
首根っこを掴み持ち上げる
「うあ!?うわぁぁ!?」
「落ち着け、少し聞きたいことがある、君はミッドガウン出身だろう」
「そ、そうだけど・・」
「私の名はジョルナン・ディダ」
青年の目が大きく見開いた。名前ぐらいは知っていたようだ
「ユイ・・という女性を知らないか?髪の黒い温和な女性なのだが」
彼女の存在だけが気にかかり、攻めるかどうか決断を鈍らせた。
「ユイ・・?ユイは死んじゃったよ6年も前に、導師が向けた暗殺者の手にかかって殺されたんだ」
「なんだと!!」
ジョルナンの怒りが一気に頭にせりあがった。
ユイが・・死んだだと!!それも、殺されただと!!
「導師ってのは誰だ」
「ストネット=アルバージンだよ」
「何処にいる」
「(こ、こえー)し、城?」
ジョルナンは馬を走らせた。
「う、うわぁああ!?俺までぇ!!??」
「君には案内してもらう!」
ユイが死んだだと!!
殺す!ユイを殺したものを殺してくれる!!
「おおぉぉれぇぇぇぇえええおろしてぇぇぇ!!!」




