子
月日が流れるのは早い、あれからもう6年の月日がたった。
幼い赤ん坊だったユーキは今ではもう元気に駆け回るやんちゃな子どもだった。ちなみにマリミア夫婦のもとに養子として一緒に住んでいた。
「こらユーキ、お店手伝えってば」
「クロにーちゃんいつスゲェキシになるの?」
「うぐぐ、そ、そのうちなるんだよ」
「クロまた騎士試験落ちたもんね。一生無いんだからもういっそお店継いじゃえば?」
子どもからもう大人へと成長したクロクナ
二人は町から出る気は無かった。いやクロは出たがっているがその縁が無くいまだ出られずにいた。
「五月蝿え!!クナにはわかんないんだよ!俺は諦めないからな」
「はい、はい・・騎士になってヴェルザちゃん守るんでしょう」
「な!ば!」
ユイの縁で知り合った三大帝国のうちの一国の姫
昔よりはもうこれなくなったが、今でもユイの回忌にはやって来る。
こちらもまだ幼さを残すものの美しく育っていた。
「あーあ、私もエイル様に戦い方習おうかな」
「戦い方習うなら俺の師匠にしとけばいいじゃねーか」
「えークロの師匠ゼシルヴァンさんでしょう?成金貴族」
「師匠を馬鹿にすんな!!」
「馬鹿にしてないよ、実力派だもんねー」
でも裏切りやすい人はちょっとねーとクナは心の中で思った。
どうせ習うなら絶対的に信頼できるエイル様のほうが断然にいい。
「ユーキと一緒に教えてもらおっかなー」
「クナねーちゃんもユーキと一緒!」
「ちょいとあんたら、サボンじゃないよ」
「「げ、母さん」」
最近きった髪の毛で露になった首もとには歴史を溜め込んだ肉が見えていた。
「マミー」
ユーキは嬉しそうに駆け寄ってきた。
「遊んでばっかじゃ駄目だよ。思いやりと優しさと勇気と気配り、これがないといい男になれないよ」
「なんで俺を見ながら言うかな」
クナは笑いながらお店の中に入っていった。
ユイの死を聞いてこの一家が悲しまないわけではなかったが、幼い赤子を連れてこられたとき守らなければと気を奮い立たせたのであった。
何も知らないユーキはだたこの温かい家族に守られながら育っていっていた。
本当の両親の顔も知らぬまま・・。
途中でマリミアの名前がマミリアになっていることに気がついた。
マリミアよりマミリアのほうがいいかも
ふ~・・・どこから間違えたんだろう




