死神の出陣
『力が欲しいか?くれてやるぞ』
悪魔にそう囁かれてもう何年もたった。
「畜生」
ストネット・アルマージン・・悪魔にユイを使い契約をしたもの。
彼はイライラしていた。
戦場は悪化しているのに、肝心のユイが死なないために彼の力が徐々に衰えてきていた。また再びあの無力な自分に戻るのかと思うと、苛立ちは押さえようと思っても押さえれるものではなかった。
「己!あの死にぞこ無いめ!!!くそ」
ストネットは思い出したようにあるものの名をよんだ。
「ジョエルはいるか」
「ここに」
頭を下げる、その髪は和らげな淡い桃色をしていた。
カーミル七姉妹四女ジョエル。
「居場所は掴んだ。殺せ何が何でも、ユイを殺せ」
「かしこまりました」
機械的に彼女は頭をたれ、義務的に返事をした。
有名な七姉妹のうち、最も犯罪に手を染めていることで有名、他の姉妹も彼女を敬遠していた。
彼女は仕事のためなら実の姉、三女でさえ、自分の手にかけたのだ。
「ユイ・ティテス・・殺す」
彼女はユイのもとへ歩き出した。
ソレを見守るものが影にいた。
導師の動きが怪しいとエイルに言われ、見張っていた男、騎士ウォーレンス。
「・・・・エイディ」
「は」
「町に出たらジョエルを捕まえるんだ。ユイを守れ」
「は!」
不平した世の中が産むものは、アクだけのようだ。
「いいかジョエルが町を出たとたん捕まえろと命が出でいる、いいな」
「了解です」
門のところで構えているとジョエルは出てきた。肌色のマントで身をまとって。
「いけ!」
マントの女性を包囲する。
「……何でしょう」
「捕獲命令が出でいる、大人しく・・っ!?」
びちゃびちゃ・・!!
「!?!?」
血が飛び散った。
「お断りします」
「うぉぉおおおおおお!!かかれ!!」
何人かが束になって彼女を襲う。
「・・」
彼女は一歩も動いていない、にもかかわらず、近づいたものは血祭りになった。
「邪魔、しないでください」
マントのなかで赤光りする剣がまるで大虎の牙のよう・・
あまりの恐ろしさに誰もが動けなくなった。
「恐れるな、ユイ殿をお守りするんだ」
果敢にもエイディはジョエルに遅いかった。
「邪魔、です」
ざしゅ!!
血が飛び散った。




