逆転サヨナラ
「そんな、聖女ブリュンダル……それではまるで、私が、なにかしたかのような」
「肯定できませんが否定もできない……仮定の話ですわ。か・て・い」
司祭が周りの者と話し合う
「祭壇にあがろう」
「……祭壇?」
「神に直接お声を賜おう。神はなんでも見据えておられる」
「私は別に構いませんわ」
そりゃエイルは関係ないもんね~
でも、困るのはストネット
「……えぇ、そうしましょう」
ココで断ることはできないだろう。そしてあたしたちはこの国で最も神に近いといわれる祭壇についた。
ちなみに供物つき。
「神よ」
司祭が両手を広げ天に向かって声を上げた。
「偽り無いこの者らに祝福を与えたまえ」
・・・・・・。え?それだけ?
ストネットが小さく嗤っていた。
「神なぞ恐るるに足らず」
なんですと?
「どうゆうことだ?神の気が感じられない」
「一体どうなったと言うのだ」
ざわ・・ざわつく神官をあざ笑うようにストネットは似非笑いを浮かべた。
「聖女ブリュンダルは前回、この世界が魔物騒ぎになったとき、ユイが世界を救ったと言いましたね」
「……」
エイルは何も答えないがストネットは勝ち誇った笑みを深めた。
「しかし、そもそもこの事態を引き起こしたのが漆黒の毒婦のせいだと言うことをお忘れなく」
「いやいや、アタシ何もしてないから!」
「それに司祭様、お忘れですか?」
「なんだ?」
あ、なんかこの流れ駄目だ
「漆黒の毒婦は……『神を殺すもの』ですよ」
エイルがユイの肩に手を一瞬だけ置いて、後方に下がっていった。
まさかの、まさかのまさかの……
逆転サヨナラホームラン?
上手く行かない人生、ソレがユイなんです




