怒りのずっき
「うわっ」
ばっしゃぁあああああああん
着地場所水の中
「ぷは!なんで水の中に落ちるの?!」
「ううむ、何かが拙者の妨害をしたでおじゃる。拙者は神山にいこうとしたのに」
ばしゃばしゃと川から岸へと移動する。
「ふぅーもうびしょびしょだ・・あ?」
目の前には無数の影がみえた。顔を上げるとそこには神官の服を着込んだ人々が分厚い本を持って仁王立ちしていた。
コレも経験なんだけど、アタシ、捕まるね
はい、捕まりました。
「天狗と漆黒の毒婦・・面白い組み合わせですね」
「ストネット・・アルバージン!」
「覚えていてくださり、光栄ですよ」
よっくもまぁぬけぬけと言えたもんだ。この狸め
「聞いたんだからね!神の声を聞く力を得るために、アタシを悪魔の生贄に捧げたって!」
「何を言う小娘」
「戯言を言うな!」
聖書で頭を押さえつけられた。いいのか!?大事な聖書をそんな風に扱って!!
「なんて最低な野郎でおじゃる!」
天狗も聖なる力らしきもので押さえつけれて身動きできないらしいが、そのおしゃべりは抑えられないようだ。
「このスケコマシ野郎!ぺーぺーぺー!っだ!!でおじゃる」
「何言ってるのか分からないよ天狗~」
子どもの喧嘩じゃないんだから
「天狗の翼は悪の魔力を祓うにはうってつけなのご存知ですよね皆さん」
天狗の声が止む。
神官の皆さんが賛同する
「これでまた悪を祓う道具が増えるわけです。これもまた神のお導きでしょう」
「さすがは導師様。神の恩恵を一身に受けておられる」
天狗は汗をダラダラ流し始めた。駄目た。なんか死亡フラグたってる
「天狗逃げてぇ!」
呪文を唱えている神官の一人を川に突き飛ばす。
縛りがなくなり天狗は空に飛びだった。
「この恩は忘れないでおじゃる!!!」
そういって、消え去った。
「貴様!」
「生きているものを殺して道具にしようとすることが、神様を信じている清教徒がやること?!」
「ソレが悪ならば、聖のために殉じることも当然」
殉じるっていうか、させるっていうか・・
兎に角間違ってる!
「話し戻すけど、本当にそれでいいの?」
「なんのことですか」
「偽りの称賛で満足?信じるに値しない能力を誇示して楽しい?」
「……っ黙れ」
頭をいずぞやのように押さえつけられる。
「お前に何が分かる」
小声で唸るように囁かれる。
「どうせお前など神に使われた呪われた子ども、それを再び天に返してやろうというのだから、感謝して欲しいものですね」
「あたしを殺して、穢れた能力を得て嬉しいの!?」
「えぇ勿論、力こそがすべてなのですよ、悪魔は私に約束してくれた。お前の命を捧げればこの力は完全なものになる、巫女にも、聖女にも・・神にも負けない力手に入る」
ストネットが微笑んで顔をあげた。
「この女は残念ながら天狗にとり憑かれ殺されているようです。我々でせめて天に還してやりましょう」
おぉ、なんかスッゴイやばめのセリフ!?
「分かりました」
神官たちがすっごいうようよした形のナイフみたいなのをこちらに向けて迫ってきた。
嘘嘘嘘うそうそうっそうっそうっそぉぉぉ!!??
「貴女の命は私のためにある、それが貴女の存在意義ですよ」
「ふ」
どの海峡よりも深い地平線よりもひっろーいあたしの心がぶちきれた。
「フッザけんなぁぁあああああああああああああああああ!!」
怒りのズッキ
ごぉぉん!スッゴイ骨に響くような音がした。
「つ、捕まえろーーーー!!」
あたしは怒り冷めやらぬ状態だったけど乱暴に取り押さえられた。
「フーフー!人の人生を、人の命を、ナンだとおもってるんだぁああああああああああ!」
久振りにもう一度出た。ユイ怒りのずっき(ストネット限定)




