表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/62

天狗


うわぁーい吊るし上げだ~初めての体験・・とりあえず叫んどくかな


「アタシは無実だぁぁあああああー!!!」


あーぁーぁー(エコー)


「お黙り」


あぁ、ここに女王様が居るよ、正室様だけどね。


「嗚呼、おいたわしや駿一郎様……漆黒の毒婦の呪いのせいでこのような姿になったのでしょう」

「違うのです麻子様、ユイ殿は……」

「どう違うと言うのです華夜殿、ではこのような事態がおこった責任は誰のせいだというのです?」

「そ、それは……でもユイ殿は無実なのです、ユイ殿を殺しても何もなりません」

「では貴女は駿一郎様がこのままでもいいというのですか?」


華夜が黙り込んだ。


「知っているでしょう?もうすぐ大国の使者が、いいえ国王直々に参られると聞きましたわ。その時に我が大殿が子どもになっていると知れたら……いい笑いものです」

「アタシはビックリすると思うけどなぁ」

貴女ユイはお黙り!!」


はい、黙ります。すみません。元凶ですもんね。違うけど


「母上」


自由太が華夜の服の裾を掴み、華夜は自由太を抱きしめた。ソレをみて麻子は悔しそうに唇をかんだ。


「この、この毒婦を呼び寄せたのも、お前のせいなのではないんですか!?」

「それは違うでござる。ユイ殿を連れてきたのは拙者の責任でござる。大姫は関係ないでござる!」

「でしたら、このものも吊るし上げろ!」


兵士が忍者を縄でぐるぐる巻きにしてユイと同じように気に括りつけた。

うん、こんなときになんだけどなんだか、……時代劇見てるみたい


「そんなお許しを麻子様」

「処刑なさい!」


兵士が槍を構えた。ン……?(テレビ感覚で見てた)まーじでー!!??


「まままま、待って!いいの殺していいの!?殺しちゃって本当にいいの!?」

「今更命乞いなど」

「アタシを殺したら、一生大殿様そのままだよ」

「浅ましい、死にたくないからと見え透いた嘘を言っても無駄よ」


即バレタ。


「本当でござる!浅ましいでござる」


いやいや、あんたも死んでしまうから!!


「拙者、大殿さまに使え始めて約1年2ヶ月と三日」

「細かい上に意外と古くない関係!?」

「大殿のために死ぬことができるなら、本望でおじゃります」

「っていうか、大殿様のためと言うか自滅だよ!」


っていうか、せめて死ぬ前に忍者の顔と本当の名前教えてよ!


「殺しなさい!」


もう駄目だ。


「違うのです、そのような姿に変わり果てたのは、天狗のせいなのです」


華夜さまが必至に取り持ってくれる。が


「知りませぬ、そのような戯言」


聞く耳持たず。


「っていうか、本当に天狗なんて居るのかなぁ」

「いるでござる。立派なのが」

「見たことあるの?」

「あるでござる」

「嘘っぽい」

「な、なんですと!?」


お隣さんは怒ったようにぎしぎし動いた。


「嘘ではござらん!山の天狗は大蛇よりも強く最強で、狡猾で優秀なのでござる」

「ますます嘘っぽい」

「なあなな!!」


忍者を括っている縄がギシギシ千切れそうな音を立てている。

うわーなんか切れそうだな、いろんな意味で。


「何でそんなに怒るの?だって天狗は大殿様の姿変えちゃったんだよ?つまり」

「なんでおじゃる」

「うーん。馬鹿なんだよ」


なんでアタシがこのとき馬鹿って言っちゃったのかは分からない、でも


「拙者、馬鹿でござらぁああああああああん」


縛り付けられた木々を打ち壊し黒い忍者服を脱ぎ捨てた天狗の格好をした、天狗面のこの人は


「・・・・・・。」


やっぱり、馬鹿だと思う。


「きゃああああああああああ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ