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愛は呪い


「こまったでおじゃりまするな」


忍者はううむと唸った。


「臣下はまだ大殿が化け物退治に行っているとおもっているでおじゃる。もしこのことが臣下に、いいや麻子御前あさこごぜんにばれたら」

「麻子御前?」

「正室の方でございます、私は殿の側室なのです。」


あ~なるほど、大奥的なアレですか?ますますアタシは困るのですが……っていうか、むしろアタシにどうしろと?つぼねになれと??


「その御前様にばれたらどうにかなるの?」

「麻子御前は華夜様のことを敬遠なさっているのでおじゃる」

「へー、どうやって退ける気なのかな」

「私の髪を見てどう思いました?」


黒っぽい。口には出さなかったが目が正直だったらしい。華夜は微笑んだ。


「漆黒の色でしょう?この国でも漆黒は不吉な色なのです」

「そ、そうなの!?」


こんなにも日本風なのに!?


「ですから私の呪いのせいにして後殿から追い出すつもりなんでしょう」

「浅ましいことでごじゃる」


よくある設定だから分かりやすいよ。つまり後殿から去れと狙っているわけね……れ?でも


「御前様は正妻なんでしょう?だったら華夜様を退けなくともいいんじゃ」

「分かっていないでおじゃるな~」


忍者はちっちっちと指をフッタ。うん、むかつく


「例えばでおじゃる、ユイ殿の好いた殿方が他の女子に言い寄られて、殿方はまんざらでもなさそうだったらユイ殿嫉妬するでおじゃろう?たとえ口や態度で『好き』と言われても」


・・えーと


「別に?」

「なんと!!」


「他の人が自分と同じ人を好きになってしまうのは、仕方の無いことだし、それにそんなにもてるならアタシが好きな人はとても素敵な人なんだなぁって誇れると思うよ」

「なんという楽観主義者ポジティブ!!!」


華夜も「おぉ」と手を合わせていた。

そんなに不思議なことだろうか?

例えたらあれだけど、玩具かーして、いいーよのレベルじゃないのだろうか?そりゃ壊されるのは嫌だけど


「ではでは、それが原因で好いた殿方からの愛情を一身に受けなくなったらどう思うでごじゃる!?」

「それならそれで、お終いだよ?好きだからこそ相手には幸せになって欲しいから……」

「まぁ……」


なんて、ご立派なことを言ってるけど、本当に好きな人を奪われたらどうなるのかなあたし

アタシは昔付き合ってた男は姉に寝取られた経験を持っている。

目の前で裏切られるなら、好きじゃないのなら、どうしてアタシと付き合ったの?

そんな言葉を飲み込んで、アタシは何も言わなかった。

彼も何も言わなかった。


結局その程度だったんだ。お互い


「正直言うとね、そういうことはその時にならないと分からないと思うんだ。でもね」


彼とトリューは違う。

愛してる。コレは本当だよ


「『愛してる』って相手の事を強く想ってたら相手も同じぐらい『愛してる』を返してくれるんだよ」


むしろアタシ以上に想ってくれる。


「だから、不安になる必要は無いんだよ。多分だけど」


二人はしばし沈黙したあと、うな垂れた。


「……す、素晴しいでござる---!!!」


忍者がユイの手をがしっと掴んだ。


「素晴しき『愛理論』でござったぁぁぁ!!拙者かんげきでごじゃるぅぅぅぁ!!」


がー!!っと涙を流しながら感涙しきっていた。

そ、そこまで良いこと言った覚えはないんだけどなぁ……


「つ!?」


華夜様は静かな涙を流しておられた。


えぇぇぇ・・!?


「ほんに、ユイ殿は素晴しいお方ですわ」

「拙者また一つ分かったデござる」

「なにが?」


忍者は涙を拭いながら頷いた。


「愛の力で殿を救うのでござる」

「えぇえええええええ!!??」


ノリがディズ○ーになっちゃった!?

いやって言うかそんな話をしたつもりは一切なかったんですけどー!!!??

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