恋患い
「お茶でごじゃる」
「あ、ありがとう」
カッポーン、和風の部屋、畳の上、差し出されたお茶は抹茶、中庭はししおとしがしきり無しに鳴いている。
「あのう、いいですか?」
こんな和風空間に忍者が居るなんて違和感バリバリなことって他に無いよね~
「アタシなんで攫われたんですか」
「ううぬ、攫ったなどど人聞きの悪い」
「攫ったじゃないですか」
でなきゃアタシここに居ないし、ここから帰りたいのですが、なんていえず抹茶を一口頂く、うん。苦い
「もうすぐでごじゃるな」
忍者が立ち上がるとふすまの横に座った。
「どろん」
口で誰かがそういうのと同時に煙が本当にドロン!っとあがった。
「きゃ!?」
煙を忍者が団扇でパタパタとはたく
「よう参られた!漆黒の女子」
お、女子……?っていうか、兜を被った七歳ぐらいの男の子?
「ワシの名は!自由太じゃ!」
「おっぺけぺー」
「ナンじゃ」
「あ、いえ」
なんか奇声が勝手に出た。
「えっと、自由太君?アタシに何かよう」
「うむ、母上の病気治してくれ!」
無理!!!
「アタシお医者様じゃないんだけど」
「医者じゃ治らんのじゃ、主でなければ治らんのじゃ」
なんで?
「あれはの、なんといったか」
自由太は頭をかいて、重かったらしい兜を忍者に脱がせた。
「おぉ、そうじゃ!」
なんですか?
っていうかアタシ医学はちょっとさっぱりなんだけどなー
素人が手を出していいものじゃないような気も---……
「恋患いじゃ!」
恋煩いじゃなくって?
……え
「えぇえええええええええ」
アタシに、どうせぇと?!




