泥合戦
「ねぇ、こんな馬鹿らしいこと止めようよー」
なんで?どうして?なぜ?
「やめようよー」
イチルも木の上で苦々しく口元をつがめた。酷いよなんで?なんで……
「泥投げ合戦なんて止めてよ」
なんで泥投げ合戦なの?
「うおりゃあああああああ」
「はぁあああ!」
「おや」
しかも二人にいたってはヤル気満々、ゼロのみ、楽しそうに逃げ回っている。
「イチル~これはぁー?」
「貴族で最も女にする最上級の愛の戦いだ」
「伝統!?」
お茶を持ってきたナーチェがユイにこっぷを渡す。
「貴族王族が泥を被るなんてこれ以上の屈辱は無いのです。なので女性のためにソレを行うことこそが女性に対するこれ以上に無い愛情表現……なのです」
へー、でもただ遊んでいるように見えるよ?
「ジョルナン王がアナタを心底愛しているのが見受けられますです」
あ、そうくる?
「俺はやるのもやられるのも嫌だけどな」
乱暴な王女がそういうんならジョルナン王はすごい決死の覚悟なんだろうな……トリューはなんだろう楽しそうだな……
「ジョルナン王!!!」
え?
兵士の一人が王の前でひざまづいた。
「ミッドガウン国が戦を……戦いの旗をあげました!!」
え
「王よ戦です!!!」
「剣を持て!」
ジョルナンは泥だらけの顔で怒鳴った。
「トリュー殿ゼロ殿すまないが今聞いたとおり、この戦いを途中で中断させるのは悔やまれるが、そうもいってはいられないのでな」
「おやおや、戦かたいへんじゃな」
「ゼロ」
イチルは木から降り立った。
「コッチも速報だ、王宮内で内乱がおきているらしい、この手を逃す手は無い。討つぞ」
「そうゆうことらしい、ではなユイ」
あっちもこっちもいきなり戦
戦い争い血を流す
「どうして、戦うの?!」
ジョルナンはユイの髪を撫でた。
「天命なのだろうよ」
いや、意味が分からないのですが
「トリューどの」
「なんだ」
ユイは背中を押されよろっとトリューの胸に収まった。
「ココは時期に戦場となるだろう、わが国が勝利するまでユイ殿はソナタに返そう」
「ジョルナン王」
「ユイ」
王は不敵に笑った
「わが国、我身の勝利を祈ってくれ」
そんな……
戦だなんて




