夫と三つ巴
「ジョルナン王!」
さすがお城、ヒッロ!!!!
咳き込みながらユイは王室へと駆け込んだ。全力疾走でココに来るのはとてもしんどかったです。
「おぉ、ユイですな」
「はぇ?と、頭領!?」
なんで敵国に頭領が?
案の定この部屋はイチル率いるテロリストとジョルナン王を守ろうとしている兵士でごっちゃ返しになっているのは、分かるけど……
「なんで?頭領がいるの?」
「ユーイーおーまーえーなー」
この声は!?
「トリューう”!?」
ごごごごご
怒っていらっしゃる。とっても怒っていらっしゃられる。何故分かるかって?
背後に炎がみえるんだもーん、てへ(星)
「この男と婚約しているって、どうゆうことなんだ」
この男と、ジョルナン王を平気で指差す我が夫様。さすが
「しかも、この男……男にも言い寄られたらしいな」
「いま確認したよね!うん分かるよゼロさん女っぽいもんねぇ?!」
「誤魔化すな」
頭を掴まれた。
あ~ん、なんでアタシが怒られるんですかー!?
「好きで言い寄られたわけじゃないんだけど~」
イチルが呆れたものを見るような目で溜息ついた。
「オメー能力もってねーなら最初から言えよ使えネーな」
「だってー」
「今はイチルよりこっちだろ」
「あぅぁう」
なんで~?どうして~?この展開はナンなの~!?
「我婚約者を返してもらおうか」
ジョルナンがトリューからユイを奪い盗った。
「む、人の嫁に手を出さないでくれないか!」
トリューが取り返す。
「まぁまぁ、おふた方、ユイ殿が困っているじゃないか」
そういってちゃっかりユイを手元に持ってくるゼロ。
うわぁ、アタシモテテるよ。本当にあるんだね人生に一度は来ると言うモテ期
どうせクルなら結婚前が良かったなぁ……は、別にそんな乗り換えようなんてそんな滅相も無いこと考えた無いよあたし!?
「ユイ、現実逃避してるだろう」
「う、ばれた?」
同じ女なら助けてよイチル~と、目で訴えると
「お前の夫に無理やり連れてこられたんだろ俺も」
被害者だと言わんばかりにそっぽ向いた。
そんなー
「……表でろ」
どうやらヒートアップしたらしい。
もう、もう……
「やめてよー」
こんなの無意味だよーって言うアタシの言葉は騒音によって打ち消されたのであった。




