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夫(つま)なし


「ぷ、くくく……」

「堪える気がないなら、いっそ笑ってくださってもいいですよ」

「っく」


きりっと真面目な顔を今更作ったって遅いんですよ王様


「そのオデコ、ナーチェにやられただろう」

「よく分かりましたね」

「分かるさ」


くくく、とまた可笑しそうに笑った


「同じところに同じようなタンコブがあればな」


動かぬ証拠って奴だね。

ナーチェって冷静なお姉さんに比べ、馬鹿なのかもしれない……いやでもお姉さんも馬鹿かも


「くくく」


まだ笑ってる、うーん不思議


「ふふ」

「ん?私の顔に何か付いているかな」

「あぁ、いえいえ」


ついわらってしまった。


「私最初貴方のこと酷い人だなって思ってたから……本当は良い人そうですね」


最後まで言ってからふと自分が失礼なことを言ったことに気が付いた。


「あぁ、ごめんさい!失礼なことをいって」


でも本当にそうだと思ったんだもん


「いや……気にしていない」


ジョルナンは少し寂しそうに微笑んだ。


「?」


こんこん


「王様、文が届いておりますです……お戻りください」

「あぁ、ナーチェか。分かった、ではユイ殿また」


さっと人の手を奪うと手の甲にキスをして去っていった。


「……………なんで、行かないのナーチェさん」

「行く行かない私のかってです。それよりもです」


彼女のツインテールが揺れる。


「忠告……です」


ぶん!


「うわきゃ!」


べちょ

口に御餅投げつけれちゃった。……この攻撃いまいちよくわからない。


「……。ごくん」


意外と美味しかったなこの御餅


「ねぇ忠告ってどうゆうこと?!」

「・・・・」


いやいや御餅構えられても、もういいから


「です」


意味が分かりません。


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