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少しずつ変わりゆく未来

 2度目の生を受けてから時は流れ、私は5歳になった

 赤子の頃からの習慣は今でも続けており、保持できる魔力量も順調に増加していた

 なんと驚くことに、現時点で以前の魔力量の10倍近くまで魔力の保持量が増加したのだ!

 これは驚くべきことだ。冒険者として活動している魔法使いと比べても遜色ないぐらいだろう

 だが、結局はただ魔力があるだけ。魔法が使えなければ意味がない 私はまだ魔法が使えないのだ

 だが、それも昨日までの話


「 ふぅ…緊張するな 」

「 緊張しなくても大丈夫よ 今日は神さまに見てもらえる日 どんな結果でも気にしないから気をつけていってきなさい 」

「 はーい 」


 今日は待ちに待った"祝福の儀"が行われる日だ

 これは街の教会で行われるもので、人類に信仰されている "聖光神" から祝福を受けるのだ

 これは、子供が死にやすい5歳までよく生きたという意味もあるが、それ以上に大事なことがある

 それが、魔力の適性の診断

 魔力の適性を神によって伝えられるのだ。そして、祝福を受けたことで、人族は魔法を扱うことができるようになるのだ


 家を出て教会に向かってしばらく歩く

 私が住んでいる街は決して大きな街ではない。冒険者たちが物資の補充などで立ち寄ることはあっても、決して観光や休暇でくるほどの街ではない

 ようは特色のない街ではあるのだが、なんだかんだ生まれ育った街だ。この特に何もない感じが私は好きだ


 教会につくと、すぐに聖堂の方へと案内された

 聖堂の中には、私以外の子供がすでに何人かおり、彼らも私と同様にこれから受ける祝福の儀に対して期待や多少の不安を


「 今から神様に見てもらうんでしょ!楽しみだね! 」

「 今からなにするの〜? 」

「 わかんない! 」

「 ねぇねぇ!追いかけっこしよ!」


 感じているわけではなさそうだ。まぁ、そうか 5歳の子供ならこんな感じか


「 ねぇ!君も遊ぼうよ! 」

「 いいけど… 」

「 ? 」

「 私は強いぞ? 見よ!必殺!"高速移動(反復横跳び)"! 」

「 !? 」


 子供たちと遊びながら時間を潰していると時間が過ぎるのもあっという間で、気づけば不安などの気持ちは消えていた


「 はーい、みんなー 今から祝福の儀を始めるよー 神様に見てもらうからみんないい子にできるかなー? 」

「「「 はーい! 」」」

「 それじゃあみんな、地面に座ってね 」


 教会のシスターに促され、私たちはその場に

 と言うわけでもなくみんな散らばり、それぞれ好きな場所で座り出す

 シスターも何度も経験しているからだろうか それに対して特に言うわけでもなく穏やかな表情で見守っている

 …せっかくだから私も好きな場所で座るか そうだな あのステンドグラスからの光が美しいところにするか


「 みんな座れたかな?それじゃあ目を閉じて、それから神様へ今日まで元気に育つことができましたって報告しましょう 」


 目を瞑った私は、祈るように自然と手を合わせていた

 そのまましばらく待っていると、そこかしこから うわぁ!と子供たちの驚くような声が聞こえてくる

 以前もそうだった ような気がする。さすがに5歳の頃の記憶なんて曖昧だが、全員同時というわけではなく1人ずつ祝福を受けていた記憶がある

 まぁ、その理由も今ならなんとなく分かる


 1人、1人と祝福を受けていき、ついに側で足音が止まる


 ようやく私の番か

 目を瞑り、祝福が与えられるのを待つ

 そして、


「 えっ! 」


 頭に不意に浮かんできた言葉に困惑してしまい、思わず声に出してしまった

 なぜなら


 無属性 適性・極

 風属性 適性・大

 大地属性 適性・小

 光属性 適性・小


 私に提示された魔力の適性が前回と大きく異なっていたからだ

 これは、一体どういうことなんだ?


「 だ、大丈夫よ。無属性なんてよくあることだから気にしなくても… 」

「 あ、いえ、大丈夫です 」

「 え、 」


 思わず子供らしい喋りを忘れてしまうほどに、私は困惑していた

 どうしてこうなったのか 本当に分からない たぶん、これは誰にも分からないだろう それこそ、神様でもない限り

 だが、もし もしこの結果が真実だというのならば

 私は この肉体は


 とんでもない存在へと成長する可能性があるということだ


 教会から出た私は、すぐに駆け出した

 誰もいない、誰にも今から私がすることを見られない場所へと

 試したくてしょうがなかった この肉体の可能性を





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