表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

Ep.01 アンパンマンでわかる、子どもの心

子供が通る通過儀礼として、「アンパンマン」というキャラクターがある。

何でも、ビジュアルがわかりやすくて、視覚が発達しきっていない小さな子どもでも認識しやすいデザインらしい。


弟に子どもが生まれたとき、親友に出産祝いを選んでもらったのだが、そのときも「とりあえずアンパンマンがいいよ」っと言われた。

それが理由で、アンパンマンのおもちゃをプレゼントした覚えがある。


さて、なぜそんな回想をしているかというと――

久しぶりの実家帰省時に、テレビでアンパンマンが放映されていたのだ。


懐かしいなぁと思いながら、興味本位で甥っ子と姪っ子、葵と羽瑠に聞いてみた。


「葵はアンパンマンの中で誰が好きなんだ?」

「かびるんるん!」

「何故??」


ニッコリとかわいらしい笑顔で、はっきりと言い切られた。

普通はアンパンマンとか、人気キャラじゃないのか?


「だってかびるんるん、ばいきんまんが命令しないと悪いことしないもん!」

「確かに」


子どもって、本当によく見てる。

でも大人目線からすると、「あれ自動発生するし、命令関係なく増えているぞ」というツッコミが喉元まで出かけたが、ぐっとこらえた。


「羽瑠はアンパンマンの中で誰が好きなんだ?」

「めろんぱんなちゃん!」


(よかった、普通の感性だ!!)

思わず、葵にバレないように拳を握る。


「どうしてめろんぱんなちゃんなんだ?」

「めろんぱん、おいしい!!」


キラキラしたお目でそう言い切られて、私は苦笑した。


「たしかに美味しいな」


もっと他の答えが欲しかった気もするが、よくよく考えてみれば、私の弟も似たようなことを言っていた。

「カレーパンマンが好き。だってカレー好きだから!」と。


ちなみに、その弟には「カレーパンマンには恋人が4人いるらしいよ」と言っておいた。

諸説あるとは言っていない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ