表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/25

009

「お泊りでしたら 一泊3000ガルドでございます」

「え! 3000ガルド!?」

「はい どうされますか?」


町の中にあった宿屋

今日はここで泊まろうと思ってガルドも沢山もらったし

ホクホク顔で立ち寄ったらこの結果だ。

まさかあの苦労して手に入れた薬草採取の報酬を

全額使ったとしても泊まれないとは…


「あ すみません ちょっと用事を思い出しましたので 失礼します」

「そうですか はい またお待ちしておりますね」


ちょっと言い訳じみながら撤退した。

辺りもすっかり暮れてきており、今からでは何か依頼をしようにも難しい時間帯だ。

はぁ どうしようかな…これはもうその辺で寝るしか……

比較的人通りの少ない路地に入り、寝転んだ。


「うわぁ 星が…綺麗だな」


星 そう星と呼ばれるもの。 ちょいちょい覚えてることはあるんだよな。

赤い大きな星 丸く、大きな白銀の星。

記憶が無いまま過ごす初めての夜

誰のことも思い出せないし、これからどうなるんだろうって気持ちでいっぱいだ。

あ お腹空いてきた…でももう面倒だな…このまま……zzZ

意識は落ちていった。






「ちょっとちょっとお兄さん」

「へあっ!?」

「ダメだよ~こんなところで寝ちゃあ」

「え? え?」

「町中では寝ちゃだめだよ 知ってるでしょ?」


ランプ?を持った同じ格好をした二人組が僕に話しかけていた


「あ そうなんですね すみません初めて来たもので…」

「あー 確かにお兄さんここいらで見たことない感じだね」

「どこから来たの? 宿屋はあったでしょ そこに泊まればよかったのに」

「すみません ガルド足りなくて…」

「そうなの? まぁ確かにちょっと高いよね 分かる分かる」

「とにかく 決まりだから、ここいらでは寝ちゃダメ いいかな?」

「はい すみません…」


僕は立ち上がり移動することにした。

パッと思いつくのは 今日薬草採取をした街道のエリア

あそこならゴブリンとかも来ないかも。


移動をして、薬草を取り尽くしたとこに行き

泣く泣く眠ることにした。

辛すぎるよぉ…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ