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「いらっしゃいま…あぁ さっきの!」
「すみません 換金所行ってきました」
食堂へ入ると 少し人が増えてきたのか忙しそうにしていた
「てっきり逃げちゃうかと思いましたよ~」
「いやいや…流石にそんなことしませんって」
「してたら衛兵に通報してたんですけどね~」
サラッと怖いことを言っている 多分 話の流れから衛兵ってのは
捕まえる権利がある人のことなんだろうな…
「お会計が…420ガルド!ですね! ありますか?」
「…実はどれがどれか分からなくてですね 見てもらえますか」
そう言い僕は机の上に手持ちのガルドを広げた
「本当にお金の概念を知らなかったんですね…普通広げませんよ自分のお金…」
広げたガルドから 「これとこれとこれで…はい!420ガルド頂きますね」と
金属板を回収していた。
「魔石を回収できるんなら冒険者になったらどうですか?」
「うーん 向いてますかね」
「交換所に行ったなら隣が冒険者ギルドですので そこでお話聞いてみるだけでもいいですよ」
確かに もしまたお腹が空いた時に お金が無いのは困る
「そうですね 他にやることもないですし 行ってみます」
食堂を後にして、冒険者ギルドに行ってみることにした
さっきの剣を担いだ人たちがたむろしてるような場所だから ちょっと物騒に感じたけど
記憶もないしやりたいこともない。
それでも自分でも何か出来ることが無いか 聞いてみよう。