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場所/エンバータウンのとある小さな酒場
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労働後の一杯は格別だ。
田舎町であるここエンバータウンの小さな酒場であっても 男達の貴重なリフレッシュ場になるのである。
どこにでもいるような労働者男二人組が
卓にささやかな宴を用意して
麦酒に酔っていた。
「聞いたか? この町からも新しい冒険者が生まれてきたって」
「あぁ? ヒック…どうせいつもの 大したことない冒険者だろ? いるいるって」
「それがな どうやら今回は当たりらしい」
「ポリポリ…その根拠はなんだよ」
「聞きたいか? 聞きたいよなぁ? どうするよ」
「面倒くさっ お前のそういうのいいから」
「しょうがないなぁ 堪え性のないビッグスくんには
教えてあげよう …転生者だ」
「なに? …詳しく言え」
「どうやら転生者らしい。 歳はまだ若いらしく10代とか。 通常よりも早いレベルアップを繰り返してるって噂だ」
「久しぶりに聞いたな。 最後にこの町から転生者が出たのは …もう4〜5年にはなるか?」
「だな。 大抵はここからじゃなくて もっと大きな …それこそ城塞都市デーキュイのような場所で
冒険者始めたくなるもんだ」
「まーどうせそいつも出ていくんだろうなぁ」
「かもなぁ ここに残ってくれりゃ 急なユニーク種が出ても対処してくれるんだが」
「有望そうな奴は出ちまうわなぁ」
「グランナイツの騎士は調査ばっかりして残ってるヤツらはイマイチ頼りないし」
こうして二人の労働者の夜は更けていく。
明日からも変わらぬ労働の為、英気を養うのだ。




