019
とある武器屋の一幕
「ちょっとあんた! まーた武器を無駄遣いしたね!?」
「ご ごめんって かーちゃん」
「いつもいつも言ってるよね!? ウチはそんな余裕のある店じゃないんだよ!?」
「そうだけどさぁ 見込みのありそうな冒険者は応援したくなるだろ」
「はぁー そう言って 今までいくつの大事な商品を安値で売っちまったかねぇ 本当だったら この店の改装ぐらいはできたさね」
「ぐっ それを言われるとなぁ 弱いんだが」
「…で 今回は何を売ったんだい」
「・・・霧断ちの刃」
「はぁ……ありゃ7万ガルドはした商品だったろう? 10万ガルドは堅かったろうに」
「すまん!!埋め合わせはするから!!!」
「だったら今日から一カ月 風呂掃除と夜飯はアンタが作んな」
「一カ月・・・わ 分かった」
「ふん あんたの見込んだって冒険者 あまり有名になった話をあたしゃ聞かないけどねぇ」
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キラーアントの巣は、エンバータウン裏の山のふもと
正確には ふもとの岩石地帯に作られていた。
「…見えますか タークさん」
「えぇ 居ますね」
巣の周辺をうろつくキラーアントがちらほら見えた。
大きさは一体約2mほど。その姿はさながら鎧に覆われた生物といったように硬そうな皮膚、頭と体と尾?に分かれた関節で繋がった体をしている。
その頭に付いた口だろうか、ハサミのような物が武器だろうか。
頭の…触覚だろうか、らしきものをピコピコと動かし 仲間とコミュニケーションを取っている
ようだった。
「巣にどれくらい居るかは不明ですが 強さはそこまでではありません」
「よし やりましょう!」
「えぇ 盾を使い蟻酸を体に受けないよう気を付けて、体の関節を断ち切るように戦ってください!」
僕と洋一さんは飛び出した。
一気に駆け寄っていくと、それに気づいたキラーアントたちが驚きつつも怒ったように見えた。
「そりゃあああああ!!」
洋一さんが吠える。
持っている片手剣をひと薙ぎ、敵の頭を切り落とした。
「洋一さんすごい 僕だってぇ!」
ガァン! 敵の体にヒットする。硬い体に弾かれて刃が通らなかった。
「え 普通に難しい」
チラッと洋一さんを見るとまた次のキラーアントを倒している。
僕の攻撃を弾いた敵が、近づいてくる!
「くっ!」
持っている盾で口のハサミ攻撃を防ぐ。
うん 金属加工の盾でよかった。 木製だったらボロボロになっていたろう。
攻撃が通らないことに腹を立てたキラーアントが 尾をこちらに向けてきた
「! タークさん!気を付けてください それは蟻酸を出す動きです!!」
「!!」
その次の瞬間 敵の尾から少量の蟻酸とやらが飛んできた
僕は慌てて盾を突き出しそれを受け止める。
盾に命中した蟻酸は、盾を急速に溶かしていく…こともなく ほんのり表面が溶けているように見えた。
「そこまでの腐食性は無いはずですが、あまり受け続けないように!!」
「分かりました!」
リアルで少々慌ただしくあり、更新ペースが落ちます。




