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016

腹ごしらえも済んだところで

僕はその足でギルドへと向かった。

まだ何を受けるとも決めてないが、見てから決めようと思う

ギルドの中はあまり人もおらず…お昼近くなので当然だが、おかげで受注ボードは見放題になっていた。


「うーん やっぱ遅い時間になるとあまり残って無いなぁ」


鉄級受注ボードに貼り付けている紙と紙の間に不自然な空白がいくつも目立つ

本当はここに色々貼ってあったのだろう。

…ということはこの辺のは誰も手に取らなかった余り物か……

いや余り物にこそ福がある

僕はよーく目を凝らして残っている受注書を眺めていった。


「お? これなんかいいんじゃないか?」


【キラーアントの駆除】

 エンバータウン裏にある山のふもとにキラーアントの巣が出来ました

 まだ溢れるほどの数ではないようですが女王を含めた全討伐をお願いします。

 ・報酬 7800ガルド


この町エンバータウンっていうのか…初めて知った

それを手に取ろうとした時だった

もう一人の人が手を伸ばしてくるのと重なってしまった。


「「あっ」」


そこには年若い男の子がいた

10代…後半だろうか


「あっ あの どうぞ 僕は他の見ますんで」

「あ いえいえ そちらこそ僕も他の見ますから」


譲り合いが発生してしまい何度か同じやり取りをした。

そんな中で男の子が切りだした


「あっ じゃああの…よかったら一緒に受けませんか?」

「え?」

「このクエスト、一緒にやりませんか?」

「い 一緒にですか?」

「はい このクエスト受注人数に制限はありませんので」


え 受注制限…そういうのもあるのか 知らなかった

改めて知らない事ばかりだな


「そうなんですね すみません 冒険者始めたてで そういうのよく知りませんでした」

「達成報酬のガルドについては半分こということで」

「分かりました」

「レベルはおいくつなんですか?」

「えーっと レベル3ですね」

「おぉ 僕がレベル4なので 丁度いい感じですね」


二人でクエスト受け付けへと向かう

そこでこのクエストに関する注意事項を受けた。


「キラーアントは 強力なアゴと 蟻酸と呼ばれる微弱な毒性と酸性を有した少し粘度のある液体を発射してきます 盾で防ぐや避ける等を徹底してください」

「分かりました」

「受注されるのはお二人でよろしかったですか?」

「はい」

「では こちらに冒険者カードをかざしてください」


そう言われるままにカードを小さな小箱?の上にかざす

すると、箱は少し発光してすぐに光は消えた。

もう一人の男の子も同じようにかざす 鉄のプレート 同じく鉄級のようだ。


「はい これにて登録完了です」

「僕はこれ 初めてやるんですけど 今までは使わなかったような…?」

「あぁ 複数人数でやる場合は この登録装置を使うんですよ」

「キミはいつもは複数人で?」

「えぇ いつもはパーティを組んでるんですけど 今日は皆の都合がつかなくて」


なるほど どうやら僕とは違ってパーティを組んでるらしい

パーティか~ちょっとうらやましい。


「えーっと そうしたら まずは装備を整えましょうか」

「装備ですか」

「キラーアントは一度戦ったことがあるんですが 蟻酸を飛ばしてくるのが厄介でして」

「受付でも言っていましたね」

「えぇ 盾が無いと避けるのもそう難しくは無いのですが 盾がある方が遥かに楽です」


男の子の案内で武器屋へ向かう


「そういえば まだ自己紹介もしてませんでしたね」

「そういえばそうですね」

「改めまして、僕は畠山洋一」

「ハタヤマヨウイチさん…」

「フルネームはそうなんですが 長いので洋一でいいですよ」

「分かりました洋一さん 僕はターク ただのタークです」

「はい よろしくお願いしますねタークさん」


聞けば、転生者と呼ばれる人らしく

なんでも異世界からの住人らしかった。

そ そういうのも有りなのかぁ…

彼自身もまだ来て日が浅く、戸惑っていることも多いらしかった。

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