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015

チュンチュン チュン


「んあっ」


朝だ…鳥が外で鳴いているようだ。

昨日はシャワーを浴びて

野宿をしようかと思ったのだけど

街はずれに本っ当にたまたま 建物もいつ建てたのだろうというような

古びた2~3世代は建築技術が昔な感じの宿屋を見つけたのだ。

客室…といってもいいのだろうか、部屋ではスキマ風はビュービュー

サイズが合ってないあり合わせで作ったのかというぐらいのツギハギ感で

眠れるのか不安だったが

天井はあるし、値段はなんと脅威の500ガルドぽっきりでOKとのことだったので

即決したのだった。


「…なんだかんだ眠れてしまった 床も硬かったしお腹もすいてたけど 疲労がかなりだったからかな…」


この宿は本当に泊まるのみで、朝食が出たりなんかしない。

それでもしっかり眠れる場所を提供してくれた老夫婦にお礼を言い、宿を出た。

日は…もうすぐ一番高い所まで登りそうだったが 朝食を取ろうと思った。

昨日のような出店は…流石に無いようだった 人もそれなりに歩いており

自分が遅くに起きたのだと理解する。

この微妙な時間でも食にありつくには…どうすればいいのか

そんな腹具合を気にしながら歩いていると ある店が目に入ってきた。


「ここは…」


そう、あの料理店である。

自分が無銭飲食をしてしまった、迷惑をかけた店員のいる店。

その時のことを思い出し 少し気が引けたものの どうやらこの町他にはあまり料理店は無いようで

ここをやめて他の店を探す面倒さとを天秤にかけ 入ることにした。


「いらっしゃいませー!」


元気のいい挨拶が飛んでくる。

店内はまだ誰も入ってないのかガラガラだった。


「って あぁー! あなたは!」

「あっ ははっ すみません ご飯食べたいんですけど…いいですかね?」

「はーい!いいですよー? でも大丈夫ですかー? お金、持ってますか??」

「あっ ええと はい 一応この通り」


僕はストレージ空間から小銭入れを出して ジャラジャラと音を鳴らせてみせた


「おー ストレージ持ちなんですねぇ! 冒険者になられたんですね!」

「あっ はい そうなんです あれからお金を稼ぐために冒険者なら僕でもなれるかなって」

「うんうん お金を稼がないとご飯が食べられませんからねぇ」


ぐっ 無銭飲食をした僕には利く言葉だった。


「はい この間はすみませんでした」

「えぇ もうちゃんと払って頂きましたし、お気になさらないで大丈夫ですよ」

「それであの…実はまだ朝食を食べてなくて 朝食によさそうな食事って何かあります?」

「おー 冒険者になると活動し始める時間が遅い方も居たりして いよいよって感じですね」

「冒険者…なのかなぁ 実感ないですけど」

「ふふ ちょっと待っていてくださいねー」


そう言うと奥へと引っ込んでいった

僕は近くの席へと着き、また店員が現れるのを待った。


「お待たせしましたー!」

「あれ これって…」


そうやって持ってきたのは昨日僕が食べたあの茶色いパンと飲み物だった。


「あっ これ知ってました?」

「えぇ 僕は昨日これを通りに出店をしていた方から購入して食べました」

「そうですよー あのパン屋さん ここにも卸してくださっていて 数量限定なんですけど 朝食にも適してるって好評なんですよ」

「へぇ~ ここにも出してるんですね それはいいこと聞いたな」


遅い時間に起きたらここに来るようにしようかな


「パンだけじゃなくて、ウチの料理も食べていってくださいよ」

「それは はい、また夜にでも」

「ふふ 懐あったかくしてご来店くださいね」


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