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014


場所/???


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


荘厳な雰囲気の会議場にて

様々な男女が大きな円卓を囲み 席についている

席についている者と その側に立つものが一人ずつといった様子。

部屋に入ってきたのは大柄な男だった


「あっはっは! スマン! 遅れたな!!」


「チッ… いいからさっさと席につけ お前が最後だ」


そう応えるのはいかにもな神経質そうな男。

ローブを身にまとい、髪は長く表情も今一つ伺えない様子だ。


「ほう! いつもは揃わないのに珍しいではないか!」


「フン オレとしてはお前が居ない方が 粛々と進められてよかったのだがな」


「えぇ 本当に 貴方のような騒がしい男が何故ここに顔を出せるのか ワタクシは本当に不思議ですわぁ」


煙管をくゆらせフーッと息を吐き、紫煙を上げながらその切れ長な目を向けるのは

異国情緒あふれる衣装に身をくるんだ女。


「わっはっは! 相変わらず手厳しいなヤスミン」


「あの方も何を考えて抜擢したのか 未だにワタクシは納得しておりませんの もう会議は始まる時間だったのに貴方を待つために一旦席を外しましたのよ? 分かります?」


「おっと そうであったか うむ では直ぐに始めて頂くとしよう」


そう言うと ついてきた男を側に立たせ 大男も席に着いた。

席は全て埋まり、長らく待っていた他の者たちもようやく始まるかといった面持ちで姿勢を正した。

…上座の一席を除いては。

瞬間 その席へと突然男が現れた。


「いやー! チャンドラも来たね! 悪い悪いお待たせ! ちょっと野暮用で邪竜を懲らしめててさ」


そう頭をポリポリかきながら現れたのは

黒髪の短髪に黒目、ゆったりとした服装の寝るのに適してそうな上下揃い。…あまりこの場に相応しくないような表情をした眠そうな男だった。


席に着いたばかりの大男がすぐに席を立ち頭を下げた


「いや申し訳ない 聞けばオレが着いていなかったばかりに会議を始められなかったそうだな!」

「あぁ いいよ 彼の様子 見に行ってくれたんだろ?」

「あぁ それはしかとこの目で」

「どうだった? 多分しっかりと効果はあった筈だけど」

「うむ! あれは津房殿の言う通り無害であろうな!」

「うん そうだろうね かなり苦労したからな~」


そう呟いた男は目を細め 懐かしむように過去の記憶に思いを馳せている様だった。


「よし では会議を始めよう この世界をより良くしないとね」





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